今朝見た夢が面白そうだったので、小話にまとめてみました。
前半の辺りは音はなかったのでやり取りは想像で補完しています。
最後だけ何故か音というか声入りになったので、そこだけは微調整でほぼ夢のままです。
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舞台は現代日本のような世界観。
奇病により孫より若くなったおばあちゃん(幼女)と、仕事はしっかりしてるけど、私生活ではふんわりほわほわで機械音痴の青年。(社用端末は使いこなしてるのに、何故か私用だとへっぽこになる)
青年は両親を事故で亡くし、おじいちゃんは先立っておりふたり暮らし。
ある日、おばあちゃんおすすめの老若男女を問わない人気を誇る女優さんがイメージキャラクターを務める新コスメの特別イベントとして、一日限りでミニサイズの現品を使ったチャームのガチャガチャイベントが行われる事に。
特賞は、特別カラーのオーロラブルーパッケージをした新作コスメ(リップグロス)とイメージキャラクターの女優さんからのサイン色紙権。
有給取得の上でおばあちゃんに連れられそのイベントに向かい、ガチャガチャを回してみたら……?
そこから始まるお話です。
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「ほれ、卓人!そんなにモタモタしていたら遅れてしまうぞい?」
「待ってよ、ばあちゃん!」
若返り、僕より年下になった祖母に手を引かれ、イベント会場となる川沿いの貸しスタジオへと小走りで向かう。
なんでも、ばあちゃんが愛用しているプチプラコスメの新作発表イベントとして、ばあちゃんが推している女優さんが壇上に立つらしいんだ。
更におひとり様一回限りだけど、会場限定のガチャガチャもあるらしく、頭数兼見た目上の保護者として僕が引きずられている訳だ。
「ところで卓人。外では混乱を招かぬ様に『ばあちゃん』ではなく『みっちゃん』呼びにしろと言っておるじゃろ。」
ちなみに、僕より若くなったばあちゃんは、見た目が完全に小学生くらいにしか見えない。
界隈次第では、のじゃロリとか言われるやつだ。
「ごめん、みっちゃん。咄嗟にいつもの呼び方が出ちゃった。」
「まったく、卓人はそういう抜けている所があるからのう……。
仕事中は完璧なのに、オフとのギャップに驚いたと受付の笹木さんが言っておったぞ?」
なんでばあちゃんが僕の仕事の関係者とちゃっかり連絡取り合ってるのかとか疑問はあるけど、下手につつくと藪蛇になりそうだから止めておこう……。
そうして、イベント会場の貸しスタジオに着いた頃には、一通り引き終わったのか川沿いの塀に沿って沢山の女性達がワイワイと騒いでいた。
「さて、まずわしから行くかの。卓人はその後に頼むぞ?」
「分かったよ、みっちゃん。」
意気込んでガチャガチャに向かい、100円玉を5枚投入してハンドルを回すばあちゃん(幼女)。
出てきた黒いカプセルを開けて、中を確認して……。
「ぐぬぬ……。ハズレでは無い……無いんじゃが……!」
出てきたのは、通常パッケージのミニチーク。
「後は任せたぞ!卓人!」
「はいはい。あんまり無茶な期待はしないでね?みっちゃん。」
ばあちゃんが筐体前から横に移動して場所を空けてくれた。
筐体は上下にカプセルボックスが付いているタイプみたいだ。
僕は、ハンドル位置をしっかり戻してから上の段にコインを入れてガチャリ、とハンドルを回す。
同じく黒いカプセルがコロン、と受け取り口に出てきたので取り出してカプセルを開く。
「……?みっちゃん、これ、見たことないパッケージしてるけど。」
僕が引き当てたのは、オーロラブルーのチューブ型パッケージ。
ただ、ばあちゃんが見ていたような紙はなく、中身だけが入っている状態だった。
「……。卓人、それが大当たりじゃ。」
「へ?」
僕の手の中で、陽の光を受けて鮮やかに煌めくオーロラブルー。
そして、丁度商品補充に来たらしいスーツの男性に率いられた大きな袋を担いだ人たち。
とりあえず、様子をみながら紙が入ってなかった事については聞いておかなきゃかな、と思い、まずは大人しく筐体前から移動して道を空ける。
すれ違い様に、袋を持ったスタッフさんが会釈を返してくれた。
スーツの男性は、現場マネージャー的な立場なのか、少し離れた位置で作業を見守っていたので、
「あの、すみません。少しお聞きしたい事があるんですが……。」
とタイミングを見計らって声を掛ける。
「……なんだ?」
不機嫌そうと言うか、かなりピリピリした様子で返されたけれど、質問自体は出来そうだね。
「実は……。」と、引き当てた景品を見せながら、紙が入ってなかった旨を説明し、実際のカプセルもそのまま渡した。
「なんだと……?本来ならば、その景品にはサイン色紙の交換用紙が同梱されていたはずだ。
現品しか入っていなかった、だと……?」
スーツの男性の顔が険しくなる。
「はい。僕としては、ばあちゃ……みっちゃんに頼まれて回しただけなのであまり痛手ではないですが……。」
「いや、そういう訳にも行かない。本来受け取るべき者にその権利が渡らないのは問題だ。
しかし、どうするか……。」
スーツの男性がううむ、と考え始めたとき、風に乗り、ふわりといい香りがした。
「それなら、その権利者の氏名と連絡先、住所聞いておいて。マネージャー。」
涼やかで澄んだ声がした。
「っ!か、奏さん!?」
「大方、カプセルの封入作業者が入れ忘れたか魔が差して抜き取ったかでしょうし、それに書く色紙が1枚増えた所で大した苦労じゃないし。」
声のする方を見たみっちゃんがあんぐりと口を開けて呆然としている。
声の主こそ、今をときめく名女優。
佐倉 奏(さくら かなで)その人だったのだから。
この縁が、なんかよく分からないうちに大きな騒ぎの元凶になるなんて、この時の僕はまったく知らず、
「(それなら、サインはみっちゃん宛にしてもらおうかなぁ)」と呑気なことを考えていたのだった。
ー夢で見たのは一旦ここまでー
姥マス本編についてはナメクジの歩みですが少しづつ書き進めてはおりますので……!