アオの王 キャラクター紹介
今回は榊原 千夏(さかきばら ちなつ)です。
蒼凛学園一年三組。
野球部監督・榊原誠司と、野球部寮の寮母を務める母を両親に持つ少女。
入学は一般入試。
本人は野球部員でもマネージャーでもない。
それでも、父が監督、母が寮母という環境から、神代たち十一人とは入学直後から自然に顔を合わせてきた。
寮に顔を出せば誰かがいる。
家に帰れば父親から野球部の話を聞く。
学校に行けば同じ一年生として神代たちとも接する。
そのため千夏は、野球部の外にいる人物でありながら、誰よりも自然に彼らの日常へ入り込める存在でもある。
野球についてもある程度の知識を持っている。
幼い頃から監督である父のそばで野球を見てきたため、ルールや試合の流れは理解している。
ただし、父ほど野球中心の人間ではない。
野球を特別視しすぎないからこそ、神代たちにも普通の高校生として接することができる。
性格も比較的自然体。
明るさはあるが、桜庭美羽ほど積極的ではない。
物静かというほどでもない。
相手によって無理に態度を変えることもなく、必要な時には普通に話し、呆れる時には呆れ、気になったことは口にする。
そして千夏には、他の人物にはない立ち位置がある。
学校。
野球部寮。
榊原監督の家庭。
その全てを知っていること。
監督と選手がぶつかった時には、父親としての榊原誠司を知っている。
寮では、野球から離れた十一人の姿を見ることができる。
そして家では、監督が選手について何を考えているのかも耳にする。
「お父さん、神代くんの話ばっかりするんだけど」
「俺の?」
「『あいつは考えてることが分からん』って」
「悪口?」
「半分くらい」
そんな会話が自然に成立する距離感。
神代に対しても、特別扱いしすぎることはない。
天才投手でも、一年生主将でもなく、まずは「神代くん」として接する。
だからこそ、野球とは関係のない何気ない会話も多い。
高校から知り合ったはずなのに、気づけば昔から知っているような距離にいる。
恋愛面でも、強く押すのではなく、日常の積み重ねによって少しずつ距離が近づいていくタイプ。
神代たちと榊原監督。
学校と寮。
野球と日常。
その間を自然につなぐ少女。
それが、榊原千夏です。