「推しを見つけた瞬間」を読んでいただきありがとうございます。
こちらはコンテスト応募用に書いた作品です。
テーマが「アイドル」だったのですが、私自身あまり馴染みがなく最初は応募するつもりはありませんでした。
しかし、ふと過去のある出来事を思い出し、そのエピソードをモチーフに物語を考えてみることにしました。
かつて、私はブラックという感じで、過酷な環境で働いていた時期があります。
そんなある日、駅前で女性が路上ライブをしているのを偶然耳にし、その歌声に引き込まれ、しばらく聴き入ってしまいました。
心がふっと軽くなるような、癒やされるひとときで、次の日の希望をもらえた――そんな思い出です。
ただ、そのときに名前などを確認しなかったことが悔やまれます。
その後に、もう一度聴きたいと思ったのですが、調べても結局誰だったのかわからないまま。
そんな切なさも、この作品に込められています。