本日の更新をもって、「赤き瑪瑙は喪に服す」は完結しました。
赤き瑪瑙は喪に服す - カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/822139837712710417本作へのエピソード応援や評価、コメントいただきありがとうございます。
約一ヶ月の連載でドキドキでしたが、さまざまな方から応援いただいたおかげで穏やかな気持ちで完結を迎えることができました。
(よかったら感想も教えていただけると励みになります!)
せっかくなので本作の裏話を、思い出せる範囲でしたためてみます。
①各章題の小ネタ
ミステリ作品を書くのは本作が初めてだったので、勇気をもらおうと先人の作品からパロディしていました。
・6ペンスの歌(Song Of Sixpence)
→ポケットにライ麦を(アガサ・クリスティ)
・ウィステリア殺し
→アクロイド殺し(アガサ・クリスティ)
・まだらの石
→まだらの紐(アーサー・コナン・ドイル)
・死に至る病
→殺戮に至る病(我孫子武丸)
読書遍歴がバレますね笑
②元ネタ
本作は、東方projectの「東方紅魔郷」から着想を得ています。
怪しげな洋館、切り裂きジャックが存在していた19世紀のロンドン、吸血鬼、複雑な関係を持つ姉妹、働き者のメイド、優れた魔法使いなどなど……。
エッセンスを抽出し、自分好みのゴシックで味付けしてできた作品になります。
③リバイバル前の作品
元々本作は、ブーン系小説として掲示板に掲載していました。
トソンやミセリ、ロミスなどは、ネーミングからして強く影響を受けているキャラクターですね。
当時のスケジュールを見ると、おそらく2週間くらいで初稿を書き上げたのだと思われます。
初稿を書いた時、体を壊して休養していたので、時間が有り余っていました。
トソンの所在なさや「誰かに問題を解決してもらう」ことに依存するミセリは、その片鱗を受け継いでいたのかもしれません。
④今後について
もともと瑪瑙は、四部作の構想がありました。
ただわたしの能力不足で悔しいのですが、ミステリのトリックはなかなか思い浮かぶものでもありません。
今回も、登場人物の機微や動機を再整理する改稿作業が非常に大変でした。
それでもトソンとミセリ、二人の結末を描き切ってはいないと感じています。
他にも色々書きたい話はありますが、いい意味で筆が乗っているので、続編も前向きに考えているところです。
準備が整えば、再び皆さまを19世紀のイギリスへお招きできることでしょう。
それではまた、次の作品でお会いしましょう。