今日、大学の友達と歩いていたら、道端にナメクジがいた。
「うわ、ナメクジだ」
「知ってる? ナメクジって塩かけると縮むんだよ」
「えっ、本当に?」
小学生の頃、理科の授業で聞いたような話。
友達が興味津々で、
「ちょっと見てみたいかも」
と言った。
でも、すぐに、
「いや、やっぱかわいそうだよね」
って。
私も、
「そうだね。生きてるもんね」
と答えた。
結局、何もせずにその場を離れた。
そのあとカフェで話していたら、友達がぽつりと言った。
「私、小さい頃にやったことあるんだよね」
「塩かけたの?」
「うん。面白そうって思って。でも、あとからすごく後悔した」
友達は少し黙って、
「小さい生き物って、なんか命が軽く扱われがちじゃない?」
と言った。
確かにそうかもしれない。
犬や猫が傷つけられたら、みんな悲しむ。
でも、虫やナメクジだと、平気で扱ってしまうことがある。
もちろん、害虫対策が必要な場面もあるし、すべての生き物を同じように守れるわけじゃない。
それでも、必要もないのに傷つけていい理由にはならないと思う。
友達が、
「子どもの頃って、知らないことを確かめたい気持ちがすごく強かったんだよね」
と言った。
「でも今は?」
と聞いたら、
「知りたいことがあっても、傷つけずに知る方法を探したいかな」
って笑った。
その言葉が、なんだかずっと心に残ってる。
大学でいろんなことを学んでいるけど、知識が増えることと、優しくなれることって、必ずしも同じじゃない。
知っているからこそ、しないという選択もある。
帰り道、さっきのナメクジがいた場所を通った。
もう姿は見えなかった。
どこかで無事に過ごしていたらいいな、と思った。
好奇心を持つことと、命を大切にすることは、きっと両立できる。
そんな当たり前のことを、今日あらためて考えた。