とある世界には、未知の現象として扱われてきた「魔法」を体系化・解析対象とする文明が存在する。
かつて神秘や奇跡と見なされていた事象は、現在では観測・理論化・再現が可能な領域へと移行している。
魔法の約80%は既に法則として定式化されており、発動条件・効果・干渉性などは精密に制御可能である。
その結果、「魔法=不可思議な奇跡」という認識は急速に薄れ、「高度に発達した現象操作技術」として社会基盤に組み込まれている。
文化的にも、かつての神話的・幻想的な魔法観は衰退し、「魔法は理解されるべき現象である」という合理主義的価値観が支配的となっている。
その文明は超高度魔導文明と呼ばれる。
別の世界には、世界に遍在する「神性」および超越的意思を観測・解釈・媒介することを中核とする文明が存在する。
神や恩寵といった概念は信仰対象であると同時に、体系的に取り扱われる“応答的現象”として認識されている。
祈り・儀式・契約などを通じて神性との相互作用を成立させる技術は高度に洗練されており、介入条件・応答傾向・影響範囲などは経験的かつ半理論的に整理されている。
完全な再現性こそ持たないものの、「いかにすれば応答を引き出せるか」という点においては極めて高い制御性を持つ。
社会全体においては、神性との関係性が価値基準の中核を成し、「正しさ」とは神的秩序との整合性として定義される。
信仰は盲目的なものではなく、実践と蓄積に裏打ちされた“体系化された関係技術”として機能している。
その文明は超高度神聖文明と呼ばれる。
ある日、二つの世界が融合した。
融合世界の名は、アーク=オムニア。
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