こんにちは、ついに蚊取り線香を出した、棚本いこまです。
「塔の魔術師、塔の中の楽園」の最終話を投稿しました。
ブクマ、評価、いいねを押してくださった皆様、連載中の励みでした、本当にありがとうございました!
コメントもいただけて、めちゃくちゃ嬉しかったです……噛みしめて読んでおります……! シリアスぶち込んでごめんね……!
本作は終盤での二人の全く噛み合っていない会話シーンを突如思い付き、このシーン書きたさに2ヵ月くらいで一気に書いた作品でした。
生き急いで書いた上にどうしようもない方法でしか愛を全うできないどうしようもなさが大好き、というどうしようもない性癖全開の内容となりましたが、読んで何かしら刺さるものがありましたら、作者冥利に尽きます。
というわけで以下、おまけの長すぎる登場人物紹介もとい補足もとい蛇足です!
盛大にネタバレですので、本編未読の方はご注意を。
また、本編のイメージが崩れる恐れがあるので、本編既読の方もご注意を。
!! 以下、ネタバレあり !!
~登場人物紹介~
■ジル(ジルガルド)
髪色で迫害され村を追い出され森を彷徨っていたところを「先生」に拾われ、「ジルガルド」と名付けられ、弟子となる。それから8歳になるまでの4年間、「先生」にたくさん愛情を注がれて素直に育った。
ジルにとって「先生」は命の恩人で、師で、育ての親で、唯一の家族。
国王の命で「塔の魔術師」ことアベルの討伐に行った「先生」が、返り討ちに遇い殺されてしまった事で、アベルに深い恨みを抱く。
塔に封印されたことで手を出せなくなったアベルを殺すためだけに、10年間魔術を磨き続け、ついに塔への侵入に成功する。が、復讐は果たせず。
アベルによって「アベルに関する記憶」と「先生に関する記憶」を奪われた結果、人生を捧げた目標、および心の支えだった思い出を失う。
そのため大きな空虚を抱えることになり、「目覚めたらよく分からない塔に一生閉じ込められている」という状況に放り込まれても、どこか他人事のようにしか感じられず、呑気に紅茶をおかわりしたりトイレの心配をしたりする、マイペース少女になってしまった。
その後「先生」を失った空虚をアベルで埋め、アベルに依存することで精神は安定したので、すっかり世話焼き少女となった。
アベルを慕えば慕う程、年に一度の破綻の日の絶望が深くなるという悲しいシステム。
破綻の日以外の彼女は、寄り添う相手がいて、とても幸せ。
■アベル・フリューゲル
通称「塔の魔術師」。他にも「天災魔術師」「自宅が日照権侵害」など、いろいろ呼ばれている。
桁外れの魔力と魔術の才を持って生まれたため、彼を排除するか利用するか二択の人間に囲まれる幼少期を過ごす。その環境では自然と敵・即・殺で生き延びることになったため、他者を殺すことへの抵抗がない。
ずっと一人で好きに生きるだけの力があったためずっと一人で好きに生き続けた結果、とても傲慢に、そしてある意味で純粋に育った。
人恋しさに用も無く王都に出向いていたが、本人には人恋しいという自覚はなかった。偉くて強くて偉大な魔術師である自分が、一人で寂しいなんてわけがないのである、という天よりも高い矜持である。
塔に閉じ込められて初めて、自分がずっと一人で生き続けてきたことの孤独を自覚し始め、どうにかなりそうだった頃にジルが現れた。
アベルを先生と慕い傍にいてくれる健気ジルを愛しているが、アベルを殺すためだけに人生を棒に振った復讐ジルも愛しているので、年に一度の破綻の日は復讐ジルとの逢瀬の日でもある。毎回罵倒されて終わるけれど、毎回懲りずに愛を告げている。
ジルが離れていこうものなら秒で病むレベルでジルに執着しているけれど、この環境では離れようがなく邪魔者も入らないため、いつまでも平和で温かくて二人だけの楽園である。
これからもずっと傍にいてくれる相手がいて、とても幸せ。
■ジルの師
ジルの本当の「先生」。拾った子どもに「強そうな名前だから」と邪竜の名前を付けちゃう変人。豊富な知識を持つ優秀な魔術師だが、サンドイッチ話やジャガ芋話など、どうでもいい雑学にも詳しい。
宮廷魔術師であり、王城に出入りするアベルとは面識があった模様。ただしアベルの方が彼個人を認識していたかは怪しい。王命でアベル討伐隊に加わり、死亡。
先生先生と慕ってくるジルが可愛くてならず、「大きくなったら先生と結婚します」と言われた時には大いに感動したものだが、そんな可愛い弟子がよりによってアベルに引っ掛かってしまった。ジルがくれた肩たたき券が宝物。
■ニャベル(にゃんにゃん先生、湯たんぽ先生、可愛い選手権一等賞etc.)
黒猫に変身したアベル。姿に魂が引っ張られるため、行動が少々猫っぽくなる。
ジルによじ登ろうがジルへ爪を立てようがジルを甘噛みしようが許される、無敵の状態。ジルのお気に入りの椅子でうっかり爪とぎをしてしまった時も「ごめん寝」ポーズですぐに許された。
寒い時期はしょっちゅうジルの寝床に潜り込む。ジルは毎回「どうぞどうぞ湯たんぽ先生、抱っこですか? お腹に乗りますか? 可愛い湯たんぽ選手権一等賞なんだからもう」とよく分からない賛辞をしつつ笑顔で迎え入れてくれるのだが、ある晩に変身するのも面倒なので人の姿のまま潜り込んだら、「先生。邪魔です。狭いです。ちゃんと自分のベッドで寝てください」と、冷たく追い出された。解せない。
以上です。
蛇足までお読みくださった奇特な読者さまに、幸あれ!