紺野健太郎
能力 深澱の首領(マギスターテンプル)
位階 正二位 A+
分類 異相接続能力
この能力に現象として類似するのは園業律心斎の一騎夜行である。これは対象の肉と魂を喰らい自身の燃料へ変える飢餓の本質であるが、紺野の本質は強制的な魂の接続による同化の理解であり、目に見える物理的な破壊はただの付随現象に過ぎない。
これは、自分自身の魂を擬似的な集合意識と定義し捕食対象の魂を個の自我を保ったまま強制的に同化させる本質である。
この能力の脅威は、同化対象が自我を認識する生命であるという極めて曖昧な定義であり、定義を満たす限りは無尽蔵に肥大化する事で理論上は人類総体から役割を与えられた一位すら超える上位存在になる可能性を持つ事である。
ただし、能力の中枢は紺野の個体としての自我に依存する為、精神の許容量を同化した魂の群れの圧力が超えた時、個体の自我は崩壊し最悪宇宙全て飲み込み、拡大し続ける魂の渦となる。
本来、一位を除けば人類最大である守社厳志郎に次ぐ出力を持つが、能力の解放がすなわち人類史の崩壊に直結する危険性を孕む。それを抑えて能力の本質を否定している状態ではその出力は本来より大きく制限される。
具体的には、半位階下の従二位の極地である園業や凛藤に比べて大きく劣り、出力で太刀打ち出来ない。
一見、強固な自我を持っているように見えるが、実際には敵対者に対する攻撃性で取り繕っているにすぎず、薄皮一枚で誤魔化された本性は一度崩れると極めて脆い。
敵に対する威圧的な性格は、約20年前に珠洲原陽鳥が紺野を恐れ、能力の本質を拒絶にあると真逆の誤認を植え付けて矮小化させる為に作られた。
これは暴走させない為の方策であると同時に、実質彼女が紺野の制御権を握る為である。