ガラスのダンジョン都市。
それは全てがガラスで出来たダンジョンの街だ。
中心にあるのはメインブレインタワー。
「うがあああああああっっっっっっっ」
その真ん中あたりにある工房でウサギが絶叫した。
ハイヤーンである。
「おんなああぁぁあっっっっっっっっっ女が欲しいいいいぃぃっっっっっ」
最低の絶叫である。
「んにゃめ。女いるよ?」
ぴょいっと現れたのはプロトコル『三護星』の1体。
紅一点のバダディルマである。ドルスマキナという機械生命種族だ。
「生身イイィィィいぃぃの女だああぁぁぁっっっっ」
「おえあ。うわっキモ」
「おんなああぁぁぁぁっっっっっ」
「うえおう。ほんとキモい」
「ああああああああぁぁぁぁっっっっっつつっっっっ」
ハイヤーンは大絶叫する。
バダディルマは永遠に黙らせたほうがいいかなと本気で思考問答を開始する。
「うぉやあ。仕方ないね」
バダディルマは永劫に黙らせようと動く。
するとハイヤーンはピタッと停止した。バダディルマも止まる。
「よし。戻ろう」
「はんやあ。戻るって?」
「ハイドランジアだ」
「んに。どうやって?」
「それは…………あっ」
ハイヤーンは無理だと悟った。
ウサギは単なるウサギであり戦闘力皆無のクソ雑魚だ。
戦闘力であるアガロはバルタザールと大倉庫に探索へ行っている。
つまりここから出られない。どうしようと、ふとバダディルマはニヤニヤしていた。
「こんぱる。ねえ、取引しない?」
「取引だと?」
この時点でハイヤーンはどんな取引なのか分かっていた。