ディノス・アトラスはもう一人の主人公とも呼べる程に扱いが大きくなったキャラで個人的には怜と同じかそれ以上に思い入れのあるキャラクターです。
彼は一見すると理想的かつ寛容な指導者に見えますが、よくも悪くも自分の目的のためには非情に徹するタイプで、状況によってはリオンやジルベルといった忠実な配下に自死を命じたり、後に自分の活動基盤を脅かすであろう存在については謀略を用いて都合の良い状況で死に追いやりつつそれを利用したりします。
しかしながら彼のカリスマ性が高く、人望もあるのは部下や共闘関係にる存在の欲するものを提供しつつ、自分の要求を通すクレバーな合理性も備えているからです。
これはイリアやグランドの教育の影響もありますが父のクラウンが傲慢でプライドの高い人間だったため反面教師にしている面が大きいのです。
本編後編の彼はアウターの統治に力を入れており政府と連携して変異種の排除や食料、安全な水資源の提供…と生活基盤に関するサポートを行い支持を得ています。
しかしながらその過程でアウターの自警組織ともいえるハンター達の存在は邪魔であるため、すぐの解体は無理だとしても有力な人材を好条件で引き抜き縮小、弱体化させ自分達の軍隊にアウターの防衛の要として緩やかな実効支配をするつもりでした。
アウターの統治はディノスにとって大きな意味を持ち、計画の核とも呼べるものです。
ちなみにディノスの私設部隊はデトロイト・コロニーのアルベロ隊を核にして各方面の選りすぐりを引き抜いた精鋭部隊ですので、コロニー勢力の中では数が少ないながらも練度と実力は屈指の戦闘力を誇っています。
彼自身も時前の養成機関スクールで有望な人材を発掘、育成し忠実な部下で固めています。
少なくとも20代の半ばから人材が育つ時期を見越して機関をヴィクティンと共に立ち上げています。
そしてディノスは後にヴィクティンと袂を分かつほどの恐ろしい計画を立ち上げて、忠実な部下であるメディクに核となる部分を任せています。人類の悲劇を繰り返すどころかもっと深刻な事態を招く「N計画」とは一体何なのでしょうか?
ちなみにディノスの父クラウンについてはウチの親父をかなり参照にしています。なので彼の言動は実際に筆者が言われた事がだいたい元になっています(笑)
彼もなかなかうまく書けたと思います。実在の人物の言動を取り入れたのでリアリティが出たのも良かったのかもしれません。
イリアはディズニーヒロインを意識して書きました。彼女はディノスが母性と安らぎを求める理想的な存在なので描写にバリエーションを出せずにありきたりな古い人物像になってしまいましたが、うまく機能していたと思います。アルベロとヴィクティンについてももっと構想があるんですが、尺の都合で書ききれませんでした。
レーヴェロイに関しては本編で描いているためあまり補完することはないんですが、リオンについてはもう少し肉付けする機会があればやりたいですね