第8章(第35~36話)は短めの章ですが、物語が大きく動く第一部のクライマックスとなっています!
【第8章ダイジェスト】
麗華から人質を取り戻した一行。ほっと一息つく間もなく、空軍が接近していることに気付く。
慌ててツキヨ島から脱出を図るルイたちだったが、空軍船から一頭の龍が追いついてくる。
その背に乗っていたのは、ルイがずっと捜し続けていた実の兄だった。
あたたかく自分を迎え入れ、共に旅をしてきたスヴェンたちを見捨てることなんてできない——。
兄の元へ戻る選択肢を捨て、ルイは仲間たちと共に逃げ去ることを選ぶ。
「自分の本名はサラであること」
「空軍の隊員が生き別れた実の兄だったこと」
秘密を明かし、これからも仲間として旅を続けると宣言したサラ。
けれど、兄を拒絶してしまった胸の痛みは消えず、一人甲板でうずくまってしまう。
そんな彼女のもとへ、昼食を手に現れたアベル。
無意識に涙をこぼすサラに、アベルは静かに寄り添う。
ぽつりぽつりと吐き出される、サラの胸の奥の思い。
アベルの温もりに救われ、前を向いて歩んでいくことを決意したサラ。
しかしその一方で——空軍船の兄は、妹の願いとはかけ離れた覚悟を固めていた。
「妹の乗る空賊船を殲滅し、その手で妹を取り戻す」と。