そのギルドは他のギルドとは明らかに違っていた
クリーム色の石造は丸みを帯びておりどこか柔らかく優しい雰囲気を醸し出していた
窓や扉も大人の胸あたりまでしかなく大人では屈まなければ覗き込めないほどに低い
扉や窓でさえ丸みを帯びているどこか童話に出てきそうなそんな雰囲気を出していた
そんな丸いギルドの前に子供が1人立っていた
少年は子供冒険者ギルドに登録をしに来た
胸の奥がくすぐったく、足がムズムズする
なのに一歩も扉の前に足が動かない
…初めての場所だから緊張しているのもしれない
と少年は思った
覚悟が決まったのか少年は先ほどまで
下を向いていた顔をあげ真っ直ぐと扉を見つめた
意を決した少年は一歩を踏み出し、
扉に手をかける
扉の内側からは子供たちの声が聞こえる
高く、賑やかで、まるで音楽のように外に漏れていた