今日のバイト 移動式水族館・400リットル編
今日はショッピングモールで、移動式水族館のイベント設営。
この仕事は今回で2回目。
現場に着くと、向こうも私のことを覚えていてくれた。
10か月ぶりなのに。
しかもこの人たち、その間ずっと全国のどこかのモールを回っているはず。
その中で覚えてもらえていたのは、ちょっとびっくりした。
前回やっているので、流れはだいたい分かる。
すぐに設営へ。
水槽を並べたり、備品を置いたりしているうちに、途中で記憶がよみがえる。
あっ……これ、水運ぶのがキツいやつだった。
そう。
裏方の水道から水槽まで、距離にして約100メートル。
そこを何往復もしながら、水を運ぶ。
その量、
約400リットル。
水を入れる。
100メートル運ぶ。
水槽に入れる。
また100メートル戻る。
そしてまた水を入れる。
途中から完全に、
水族館を作っているのか、400リットルを100メートル先まで運ぶ競技に参加しているのか分からなくなる。
何往復もしていると、ふと水害に遭った人たちのことを思う。
自分は400リットル運べば終わる。
でも水害の現場では、これとは比べものにならない量の水や泥を、延々と運び続けるんだろうなと。
そう考えると、今やっている大変さも少し違って見えた。
それでも何とか全部運び切って、設営完了。
終わって万歩計を見る。
15,000歩。
そりゃ疲れるわけだ。
今日は水だけじゃなく、自分もかなり運ばれていた。
そして最後に、まさかのひと言。
「専属のバイトになりませんか?」
えっ?
いやいや。
この会社、全国のモール回ってるやん。
「県外までは行けませんよ」
と返す。
すると、
「交通費出しますので」
……そこまで?
10か月ぶりに来ただけなのに、最後はなぜか全国遠征への勧誘を受けていた。
今日の学び。
400リットルの水を100メートル先まで運び、15,000歩歩くと、たまに仕事まで運ばれてくる。
でも専属になったら、
次に運ぶのは水ではなく、自分自身を県外まで運ぶことになりそうである。