時雨白黒

幽霊列車は生死の狭間の世界に存在し、前世の魂を導く。少女が飛び降りる夢を見た主人公は目を覚ますと見知らぬ場所に立っていた。荒れ果てた大地、廃れた駅、顔が見えない人間と奇妙な光景に…

オリジナルの短編小説です。さくっと読めるので気軽に見てください

　怨み屋と言われる都市伝説があった。それは普段姿は見せぬが怨みを晴らす者に姿を見せると言われている。人の怨みや妬みを払うことが出来るらしい。しかし、それには代償が伴う。その代償は…

　この世界は二つに分かれていた。生者を憎み殺し嘘しかつけない死者と真実しか語れず死者を家畜として殺す生者たちが居た。彼らは互いに殺し合ってきた。そんなある日ひとりの生者が死者の世…

　幽霊列車～前世の旅を始め書いた小説の一話を紹介します。

　病気の中で最も珍しい奇病。奇病は12歳までしか生きられず、12歳を迎えると強制的に病気に殺されしまう。残酷な運命を背負う子供たちは施設で暮らしていた。ある日、彼らのお世話をする…

　刑事の来栖は部下ができず、相棒が辞めることで有名だった。人に興味がなく、仕事人間だった来栖は部下が出来てもその日にやめてしまう。それが原因で上司から辞めない部下ができるまで自宅…

　交通事故にあった深瀬永遠は、目を覚ますと人の寿命＝期限が見えるようになっていた。やがて、恋愛の期限も見えるようになるが時に気にせず日々を過ごしていた。そんなある日、一人の少女と…

　それは雪の寒い日の出来事だった。仕事を終えた椎菜満の元に電話がかかってきた。何度もかかってくる電話に不審に思いながら出ると「堤千冬が死んだ」と告げられた。堤千冬は元恋人で、現在…

ゲーム好きの少年雨乞い海斗は、轢かれそうになった女の子を助けて死んでしまった。目が覚めるとかつて自分がプレイしたゲームのキャラクター・魔王(クライド)になっていた。その中でも最…

　数百年前に黒川邸に住む十五人の住人全員が失踪、屋敷が全焼する事件が起きた。この事件は迷宮入れと化し忘れ去られた。ある日、山で登山に来た登山客が転倒し人間の頭蓋骨を発見し、調べる…

　中学一年生の矢羽井（やばい）伊織は、不運体質の持ち主だった。黒猫に追い掛け回されたり、授業中にカラスが入ってきたりとトラブルばかり起きていた。普通の平穏な日々を送りたいと願う伊…

死後に転生する異世界を作る仕事で働くサラは今日も異世界のサンプルを作っていた。この仕事は異世界のサンプルを作り、作った異世界に転生したい人に仮の異世界をダウンロードしてもらい体験…

　この世界には人々の願いを叶え、ときに異世界を提供する異世界提供師が存在する。彼らはこの世に四人しか存在せずその存在は隠されていた。異世界提供師の噂は絶えず生きているのか本当に存…

人の願いや思いから生まれた「花言葉」はやがて花たちを繋ぐ言葉なり、人々に安らぎと平和を与えていた。花たちは人々に感謝しやがて人と同じ姿を得る。花たちは「花言葉」を自らの命として守…