あとがき(第1部を終えて)
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
第1部は「医学部に進んだ神谷颯真」という主人公が、議論や葛藤を通して「医療哲学」という新しい視点を見出すまでを描きました。
彼がおっさん学生として投げかけた問いは、やがて教授や仲間を動かし、そして十数年後には一つの学問領域として世界に広がっていく——。
その姿は、まだ小さな芽の段階にすぎません。
けれど最後に描いた病室の一場面。
「研修医 神谷颯真」と記された名札を通して、彼が確かに“人間の医師”として歩み出したことを示しました。
AIのような知力を持ちながらも、あくまで人間として、感情と責任を抱えて進んでいく存在として。
第1部はここで幕を閉じます。
しかし彼の物語は終わりません。
次の第2部では、舞台を異世界に移し、再び彼の知性が新しい試練?と出会うことになります。
どうぞこの先も、彼の旅路を見届けていただければ幸いです。