医療とAIが人の生死を管理する時代。
妻の死を迎えた諒介は、その死を国家に委ねることを拒み、
亡き妻を車に乗せて、ある場所へ向かう。
それは、家族で何度も訪れた山の展望台だった。
道中、彼は一人の若い女性を車に乗せる。
何気ない会話の中で語られる「命を産むこと」の意味。
そして、失われた子どもの記憶。
やがて車は、かつて家族で眺めた風景へと辿り着く。
愛する者の死を、誰が決め、誰が見送るのか。
未来社会の静かな一日を描く短編。
https://kakuyomu.jp/works/2912051595878405925