薮 透子

高1の秋から学校に来ていなかった友人が亡くなった、ということを、友人の姉だという人から、聞いた。

出迎えてくれた母が抱えていたのは、ひどく眩しい子猫だった。母が連れて帰ってきた子猫と過ごした時間の話。 企画「むつむ高校文芸部誌　春ノ号」に掲載した「とんで、とんで、消えるもの…

眠る頃、暗い部屋に現れる糸に「キエラの糸」と名付けた。社会にすり潰されそうになっている男が糸に縋った時のこと。

入籍し、結婚式を挙げ、新婚旅行にも行った。その後に僕たちが向かったのは、朝の海だった。死生観を描いた物語。

同級生がなにかを埋めているところを見つけた。見かけた天使を埋めていると言った。

男は死者の記憶を購入した。それはぬいぐるみの形をしていた。男はぬいぐるみの願いを叶えるために動き出す。