いつも読んで頂きありがとうございます。
新作の異世界ファンタジーの内容ですが、
プロローグを公開します。
やっぱり、私は詩みたいなので始めるが好きなので、また書いてしまいました。
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プロローグ用
あなたは問う 境界とは何か
月の明かりと闇の狭間で
私は微笑み 夜風に委ねて
真実という名の重さを隠す
夜露の中で 紡いだ調べは
あなたの瞳に宿る温もり
深い夜の足音 昏き森道を
永遠に響けと願いながら
星を掴んで 夜空を閉ざしたのは
死を読み解く者たちの指先
けれど今この 夜霧の中には
あなたという息づかいが聞こえる
夜更けの囁き 風の向こうで
物語たちが 眠りについて
私の沈黙に 憂いが宿り
夜明けの気配は近づく
問わないで 虚ろを映す瞳を
問わないで 調べを奏でる唇を
ただ歩んで 曙光が差すまで
夜闇を纏う昏き獣のように
◇