言語の意味を信用してない。
どうしてかは、わからない。
言語の意味感、というのか、
同じ言葉でも、意味は、世界によって違う気がする。
月って言葉の意味。
光/影
冷たい/暖かい
希望/失望
触れないもの
パッと思いつくだけでも、たくさん。
『月は天体、あるいは、模様』
どうして、そこにあるの。
意味は、月にならないと、わからないのかも。
ある人は、月は暖かい光って言った。
僕は、月は冷たい光だと思った。
僕の月から、冷たさを奪わないで。と、思った。
でも安心した。
月は、もっともっと冷たくなったから。
言語は星。宇宙の塵に似てると思う。
時代も、座標も、速度も、光度も、温度も、特定できない。
言語は、人の数だけある。歴史の数だけある。
じゃあ
書くことと、伝えることは、別?
問うことと、信じることは、別?
僕の悪い癖。
自分自身の言語を信じない人が、苦手。
判断を、他者に委ねる人が、苦手。
僕が一番、言葉を疑っているのにね。
すなわち、自分の言語を、自分で疑わない人が、どうしても、苦手。
・面白い比喩
・美しいとされる言葉
・大きな象徴
・意味を疑われたことのない、ことわざの数々
不自然。どうしても、不自然。
軌道が見えないの。
どこで生まれたか、見えないの。
ねえ、言葉の意味って、誰が決めたの?
誰が決めたかわからないものを、
なぜ疑わずに使えるの?
やめてほしい。
あなたの言葉のほうが本物に見えてしまうから。
どこまでも、信じられなくなってしまうから。
右、左。
ただの方角。どうして思想になったの。どうして派閥になったの。
白、黒。
ただの色。どうして人種になったの。
言葉の意味は、常に狂ってる。
言語は脆い。
人の心よりずっとずっと脆い。
誰かの人生より、ずっとずっと重い。
言語を守るために、
僕は人を傷付けるかもしれない。
人が言語を生んだのにね。
でも、許せないから許せない。
許す、って言葉。これも信じてない。
許すって言葉の起源は?
・許されたい人が生んだ言葉?
・許したい人が生んだ言葉?
許した人が生んだ?それはない。
許すって言葉が生まれる以前に、誰かを許した人は、「許す」って言葉を生む必要がなかったと思う。
じゃあ、上の二つしか誕生の理由はないってことなのかな?
もしそうなら、許すの意味ははじめから壊れてる。
許す、それは要求の言葉なのかもしれない。
許す、それは命令の言葉なのかもしれない。
許す、それは諦めの言葉なのかもしれない。
許す、それは滅びの言葉なのかもしれない。
言語はプロトコル。
人に侵入して、なにかを書き換える。
まるで、はじめから意味が決まっていたかのように振る舞う。ずっと頭上にあった星座みたいに。
星座の星は、大きさも距離も違うのに、いつのまにか形になって、占いになって、人の誕生の暦にまでくっついた。
意味不明じゃん。文脈が、どこにもないよ。
言葉の意味は、固定できない。
どうして誰も気付かないの。
どうして誰も変だと思わないの。
どうして疑わずに扱えるの。
僕はこれが
伝わらなくて、伝わらなくて、
だから、寂しいよ。
言葉を、疑ったことがあるの?
と聞くと、みんなみんな怒る。どうして?
僕の言葉は、そんなに間違っている?
間違っている。いや、わからない。
だから、書くんだよ。
意味にならない言語を使って。
信じられないまま、信じられないように、
書くしかないから。「