昨日は立夏でした。私はこの季節に心をつかまれていて、この時期に起きる出来事ばかりを書いているような気がします。光り輝く風、美しく透明感のある緑、なにか素敵なことがあるのではないかと期待させられる匂い、それら一つ一つに心を動かされています。
そんな立夏の日に母の葬儀を無事に終えました。今までは胸躍らせる季節でしかなかったこの時期に、去っていった人のことを自分は想うようにもなるのだと思います。
私の書いていることはこれまで自分に起きたことそのものが起点になっていて、それゆえ人の死というものを書くことに躊躇いを感じていました。フィクションとして書いたとしても、その解像度の低さや根底を支えるものの貧弱さに、自分の軽さを痛感していたのでしょう。ですが、今日からは死、永遠の別れのようなものをきちんと書けるようになるのかもしれません。