明日、ようやく「新・十ノ物語」の最終話を公開いたします。
大変ながらくお待たせいたしました。
この話を書くまでに、時間がかかりました。
2月に身近な人を見送ってから、どうしても言葉がうまく出てこなくなって。
それでも、自分なりに何かを形にできたらと願って、少しずつ書き進めてきました。
今はただ、たとえ不格好でも、何かがそこに宿ってくれていたらと願うばかりです。
明日、また作品を通して皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。
今日は『新・十ノ物語』第10話「送り犬」の紹介文をお届けします。
「送り犬」紹介!
この物語は、
『新・十ノ物語』という短編集の、最後の一編になります。
どこか遠く、懐かしい田舎の夜道。
名前もつかない静けさのなかで、
ふと誰かの足音や、声を感じるような、そんな物語。
でもこの話の核心は、「恐怖」ではなく、
もっと深いところにある「想い」や「気配」です。
ぜひ、『霊犬伝説』とあわせて読んでみてください。
2つの物語は、直接つながっているわけではありませんが、
片方を読んだときに、もう片方に灯る“光”があるかもしれません。
あなたにとっての“送り犬”が、
そばにいてくれますように。
