お久しぶりです。
突然ですがあなたは宇宙人の存在を信じますか?
自分は宇宙人と地球人の外交がテーマの『偽りの悪旗』(https://kakuyomu.jp/works/822139843635783770)という話を書いている身ではありますが、その存在には懐疑的です。
なぜか、
偽りの悪旗を書くにあたって色々と調べて分かったのは我々が住むこの星の存在はわりかし奇跡とも言えるほどに条件が重なったもので
ざっと並べると
ハビタブルゾーンと呼ばれる生命が存在するためのちょうど良い距離、
惑星に水をもたらす氷の飛来、
外宇宙からの飛来物を吸い寄せ、地球(生命が発生する条件を備えた天体)への被害を最小限とする巨大なガス惑星
本星への飛来物への最終防衛ラインとも言え、潮の満ち引きをもたらす月の存在。
SFには多様な環境で生まれた様々な知的生命体が存在していますが、我々以外に実例が無い以上、地球と同じような環境で水や酸素がないと生命が生まれない可能性もある。
文明と呼べるものが生まれるまでの数億年間生命が絶滅せず、仮に文明が発生しても、戦争や文明の衝突によって滅びずに継続する。
等々、これらが満たされないとおよそ成立しない
そうなると仮に星の上に生命が生まれ、文明が生まれるほどに進歩してもお互いに接触できる程になるまでに絶滅する可能性は高い。
しかし、もしそうでなかったら。
宇宙に進出し、繁栄するだけの文明を持つ生命体がほかにいるとしたら、彼らからは我々が住むこの地球はどう写るのだろうか。
そう考えると核兵器を産み出した我々地球人の存在は外からみると相当に危ういのではないか。
そう思ったのが偽りの悪旗における地球外知的生命体の国、ゼフィル共和国の地球への接触理由を考える際に考えたこととなります。
元々偽りの悪旗はエルフや魔族を彷彿とさせるファンタジー的な見た目の宇宙人が宇宙戦艦や巨大人型兵器等で活躍するSFものとして書いていました。(既に公開済みの話にも名残がいくつかあります)
しかし、Xでよく名前を出しますが、90年代に転生による仮想戦記ブームをつくった荒巻義雄先生の紺碧の艦隊&旭日の艦隊(通称艦隊シリーズ)と要塞シリーズを知ることによって、異世界転生(艦隊シリーズ)やコンピューター内に作られた仮想世界(要塞シリーズ)という、現実にはないがありえたかもしれない要素を取り入れることで現実の要素に別の展開と視点をもたらす、シミュレーション小説という概念を知り、このシリーズは宇宙人の接触によって変化したif(もしも)の地球を描く仮想戦記という形態へと変化していったわけです。
前書いていたバージョンでは2001年の9.11テロがゼフィルの活動によって阻止されたというif歴史で書いていたやつもあります。(ちょうど9.11から十年目となる2011年辺りで)
内容は日本の分断を狙うべく某国が仕掛けた自衛隊の一部隊による救国クーデターという内乱を引き起こし、反抗する自衛隊側が影でゼフィルの支援を受けて鎮圧する内容。
実際に日本が武力侵攻を受けたらどんなシナリオが想定されるのか。攻める側と守る側、両方の視点に立って自分なりにシミュレーションした訳です。
愛国心からくる救国クーデターを利用して相手を弱体化させるとか、我ながら田中芳樹先生の銀河英雄伝説の影響が伺えますし、当時の世相のあれこれを踏まえて書いた内容ですが、今はもうそのままでは公開できない(理由はお察し下さい)。
話を戻して、
仮に昔、よく言われていたように火星に生命が生まれていたとしても、あの二つの衛星では本星への隕石の落下の回避は難しく、隕石落下によって引き起こされる気候変動に耐えられる可能性は低い。
仮に宇宙に進出するほどの文明を産み出せたとしても内輪の権力争い、つまり「内戦」で自滅する可能性もある。
これは、我々地球が今後直面するかもしれない点でしょう。
つまり、宇宙に進出できた文明というのは最低でも何らかの形で利己主義を克服できなければならないのかも知れない。
そうでなければ進歩した科学力で核兵器のような破滅的な威力の兵器を産み出し、自分達自身を滅ぼしてしまう事となる。
しかし、仮に利己主義から脱却して宇宙に進出した知的生命体が地球を資源の収奪目的などで侵略するのは果たしてどうなのだろうか?
そうなると、宇宙人が地球に接触、侵略するとしたら果たしていかなる理由なのか。
もちろん宇宙人が利己主義から脱してないのなら侵略するかもしれない
しかしそうでないのなら?
侵略征服ではなく、我々に対して滅亡への警告を伝えるのが主な役目なのではないか?
しかし、接触する側がそれを認めるとは考えにくい。
何しろ、それまで自分がもっとも優れ、偉大と自負し、住む星を裏と表から支配してきた人々が自分達よりも長い歴史を持ち、進んだ文明の存在を許容できるだろうか。
そして、接触する側もその事は承知しているのではないか。
その上でどうするか。
相手が自分達の提案を拒絶したうえで、その文明が自滅しても完全には絶滅しないように何らかの形で相手の文化や生態系を保全する為の備えをする。
そうなれば相手の文明が壊滅して、そこから復興するとしてもその手助けが出来、政治的な優位にたてる。
この発想が外伝に登場した地球人(主に日本人)が移民したゼフィル共和国の自治恒星系アマテラスとなっていったわけです。
作品のリンク
(https://kakuyomu.jp/works/822139843636270957)
しかし、仮に現実に宇宙人が存在し、地球の存在を知ったとする。と仮定した場合彼らは果たして我々をどうみているのか。
ゼフィル同様に我々を危険と見なして密かに警告しているのか、監視にとどめているのか、諦めて放置し、核戦争で壊滅するまで遠巻きに眺めているのか。
なので我々一般人がUFOのような宇宙人の存在を連想するような要素を目にすること自体ありえないと思っています。
だからゼフィル側の主役艦であるキスラ・イプニルは潜水能力を持つ宇宙戦艦なわけです。
と、まあ長くなってきたので今回はここまでとします。
この偽りの悪旗は宇宙人と地球人の接触をオカルトやSFではなく、現実の政治、外交課題として描くシリーズを目指しています。
正直、誰か書いてくれるんじゃないかなーと思いながらずっと放置していたテーマなのですが、何年経っても自分が知る限りでは他に見当たらない。なのでこの視点の物語は今まで誰も思い浮かばなかったのかとさえ思っています。
それともただ埋もれているだけでしょうか?
プロアマ問わず、実はこういう作品あるよとご存じの方おられたら是非コメントで教えてください。
さすがに全くないとは思わないのですが。