• 恋愛

「皇太子妃となった私」完結感想

皆さま、こんにちは〜!霜パンです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
小説を投稿して、完結のあとがきを書くのは……実は、初めてなんです!(笑)
いかがでしたか?この「皇太子妃となった私」という作品。
信じてもらえないかもしれませんが、このたった十万字ほどの物語を書くのに――なんと五年もかかってしまいました。
最初は友人と何気なく「こんなキャラがいたら面白いよね」なんて話していた程度だったのに、書き進めるうちにどんどん真剣になってしまって、「きちんと最後まで書かないと落ち着かない!」という気持ちになっていきました。
「せめてヘローナとエドワルドだけはハッピーエンドにしてあげたい!」
そんな思いで第十四話まで書き切りました。
それに、私自身セモニエのことも大好きなので、彼女が前世の記憶を持って転生する物語もいつか書きたいと思っています。
……いつ書き終わるかは分かりませんが。
とにかく、もし完成したら、また投稿します。
一つのことに長く集中するのがあまり得意ではなく、連載型の作者タイプでもないもんね。超長編を書くのも苦手……。
だから、もし次に新しい作品を投稿していたら、たぶんもう完結済なので、ご安心してください。

さて、ここから――もしよければ、本作で削られた設定や、後日談・ifルートなどを少しだけお話しさせてくださいです。
まずは主人公のヘローナから。
最初の設定では、もっと内気で自信のない女の子でした。現在のような明るく前向きなヘローナは、書き進めるうちに自然とそうなっていったんです。昔の文書を読み返したとき、「性格が全然違うじゃん!」と思って、初期の部分をかなり書き直しました。やっぱり“強くて輝くヒロイン”を書きたいですね。
続きがあったなら、ヘローナには帝国の女皇となって老婦人になるまで生き抜いてほしかったです。あるいは、最終的に田園で静かに暮らすのもいいと思っていました。でもそこまで書くと時間も話のスケールも大きくなりすぎて、さすがに手が回らないので、このあたりで完結させることにしました。
そして本当は乙女ゲームのように、エドワルド、ルドヴィクス、フォスタスの三人それぞれの恋愛ルートを作りたかったんです。でも小説という形ではそれを全部描くのが難しくて、最終的にエドワルドルートをメインにしました。もし他の二人のifルートや外伝を読みたい方がいらっしゃれば……まだ何も形にはなっていませんが、ぜひ楽しみにしていてください!
次に、エドワルドについて。
正直なところ、最初は彼をメインの男性主人公にするつもりはなかったんです。でも書けば書くほど好きになってしまって、まさに性癖ど真ん中の“腹黒美形皇太子”でした。初期のプロットでは、彼は今よりずっと病弱で、喘息のような発作に苦しむ設定でした。そしてヘローナと結婚して間もなく、その病で亡くなる――という悲しい展開だったんです。その後、ヘローナが一人で成長と覚醒を遂げる、という第二幕が続く予定でした。でも「二人には今のように幸せでいてほしい」という私のわがままで、その設定をやめました。もし時間があれば、彼の視点で描く短編番外も書いてみたいです。
ルドヴィクスについて。
最初はもっとドSで威圧感のあるキャラにするつもりでしたが、他キャラと被りそうだったのでその部分を弱めました。そして、エドワルドが亡くなるifルートでは、彼が皇帝を暗殺し、権力を握って摂政王になる構想でした。そして権勢の絶頂で、ヘローナの存在の大きさに気づいて再び求める――けれど、変わり果てた彼女はもう以前のように彼を愛することはできない。結局、ハッピーエンドにはならないかも……ハッピーエンドを望むなら、最初から妹を他人に嫁がせなくてよし!
フォスタスは、登場シーンこそ少ないですが、私の中でとても愛しい子です。
最初は彼の性別を少し特殊にしようかとも考えていました。たとえば、両性の特徴を持ちながら、自分を男性だと認識している――そんな設定です。でも、読者によっては受け入れがたいかもしれないと思い、最終的に描写しませんでした。彼が冷淡で恋愛に絡まないのも、その名残です。ただし作中では明言していないので、どう受け取るかは読者の皆さんにお任せします。
そしてランスヴィルとセモニエ。
はい、完全に性癖から生まれたカップルです。当初のプロットには存在しなかったのですが、「悪役令嬢が必要かも」と思ってセモニエを作り、その彼女を制御できる人物としてランスヴィルを生み出しました。ある日、突然インスピレーションが降ってきて外伝を書いたのがきっかけで、二人の物語を本編に組み込むことを考え始めたんです。
正直、外伝は全体の中でも一番手直しが少なかった部分です。二人の関係性――危うく、曖昧で、互いを試すような雰囲気――がとても好きで、ヘローナとエドワルドの関係とはまったく違う“もう一つの愛の形”として描きました。強制的で破滅的な愛……バッドエンド大好き……!
もしセモニエが主人公の新作を書くなら、今度こそ二人にハッピーエンドをあげたいです。
以上はキャラクターに関する設定の話でした。

最近は、別の世界線で描く短編(人狼パロ、魔法学院パロ、芸能界パロなど)も考えています。頭の中ではいろいろ浮かんでいるのですが、いざ書こうとするとやっぱり大変なんですよね。そのとき一番“書きたい!”と思ったものを、書くのは手際が良いだと思っています。少し設定や関係性を変えながら、もしかしたら新しい彼らの一面が見られるかもしれません。
だらだらと長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださる方がいるでしょうか。
それでも――最後まで読んでくださったあなた、本当にありがとうございます。
あなたの時間をこの物語に預けてもらえたこと、それが何よりの喜びです。
では、また次の物語でお会いしましょう!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する