• ラブコメ
  • 異世界ファンタジー

わざわざここまで来てくれた皆様へ

「……ここまで読んでくれたんだ。……ほんとに?」

 画面の向こうの誰かに問いかけるように、ぽつりと呟いた。
 こんな風に、自分の書いたものが最後まで読まれるなんて――想像以上に、胸にくる。

「なんかもう、それだけでちょっと泣きそうなんだけど」

 別に泣いてない。……けど、心はちょっとだけ、あったかくなった。

「……もし“いいな”って思ってくれたら、★とか押してくれると……うれしい」

 わかってる。言った瞬間に、ちょっと照れくさくなった。
 けど、それくらい、ひとつの反応が響くのだ。たったそれだけのことで、ページを閉じたあとも、しばらくにやにやしてしまうくらいには。

「あとね、もし気になる所があったら、コメントで教えてくれると助かる」

 間違いでも、違和感でも、笑いどころでもいい。
 自分の文章を“外から”見てくれる人がいるという事実は、何より心強かった。

「ということで――」

 一呼吸。深呼吸。

「読んでくれて、ほんとにありがとう」

 それは、ただの挨拶ではなくて。
 たぶんいちばん伝えたかったこと。

1件のコメント

  • 書いていただいた、感謝を添えて。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する