「こんにちは、千明ちゃん。イートイン空いてる?」
「結衣さん、いらっしゃいませ! 双子ちゃんたちもこんにちは。イートイン、すぐにリセットしますので少々お待ちくださいね」
「こんにちは、千明ちゃん。ベビーカー、ここに置いても大丈夫かな?」
「はい! そちらのスペースでしたら、他のお客様の動線も遮らないのでバッチリです。ベビーカーのストッパーだけ、念のためお願いしますね。……よし、お席の準備できました!」
「ありがとう。今からパン選ぶね」
「よければ私がトレーでお取りしますよ! 結衣さんは片手が塞がっていますし、トングを持つのは危ないですから。何にしましょう?」
「助かるー。クロワッサンとデニッシュに、BLTサンドと――」
(――レジのタッチパネルを流れるようなスピードで操作しながら)
「お会計、1,996円になります。イートインですので、おしぼりは少し多めに入れておきますね」
「ありがとう、千明ちゃん。やっぱり元ファミレスのスーパーバイザーは手際が違うね。細かいところまでよく気がつくし、本当に頼りになるね」
「いえ、元ジョイマックスの血が騒ぐだけです(笑)。……店長、快斗さん。結衣さんたち、いらっしゃいましたよー!」
🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾🐾
千明さん、さすがファミレスチェーン・ジョイマックスの元凄腕スーパーバイザー。
レジ打ちのスピードも、笑顔の接客も完璧ですね。
「柴井さん。この小話、昨日も見ましたよ? 今は消えてるみたいですけど」
千明さん、わざわざ言わないでーー。
「せっかく私が『仕事がデキる女・千明の回』だったのに」
ごめんなさい……。
「分かりましたよ。その代わり、本編で私の出番増やしてくださいね」
うぅ……
と、いうわけで本日21時……
第七十八話『指先』をお届けします。
結衣さんと双子ちゃんの来店で、厨房の空気はどう変わるのか……。
触れそうで触れない、いや触れる「指先」の行方を見届けてください🐾
主役は千明さんです……