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『同志少女、敵を撃て』を読みました

読もう読もうと思いつつ後回しにしていた『同志少女、敵を撃て』を読みました。

結論、超面白かった。すごい。素晴らしい。
もっと早く読むべきでした。
すごい。マジ面白かった。
一撃必殺で頭を撃ち抜かれ、逢坂冬馬先生のファンになりました。ズキュンです。

そして、これがカクヨムで公開していたというが、星やPVなどどれくらいだったんだろう?
ジャンルは、歴史・時代・伝奇だったのか?
などカクヨムあるあるなことが頭をよぎる。
(カクヨムワナビの宿命である)

さて、往々にして本作のことは「角川は大きな魚を逃した」と表現されるけれど、読んだ感想としては早川書房だからヒットにつながったようにも思う。
確かに角川っぽくはなかった。
早川じゃなかったら河出書房新社あたりが似合っていると思う。
河出書房新社の『ババヤガの夜』と読後感が近い。

『同志少女、敵を撃て』は『戦争は女の顔をしていない』から着想を得たそうだけれど、本作には確かに「なぜ『戦争は女の顔をしていない』のか」のアンサーが書かれていた。
これは男性作家が真摯に描いたシスターフッドものだからだろう。

つまり、男性目線からの答えとそれに対する女性目線での返答、というべき作品だ。
本当にすごい。
『同志少女、敵を撃て』の『敵』とはだれか。
確かにこれはミステリーである。



男性には男性だけで楽しみたい遊びがある。女性がいるとしにくい遊びだ。
大人ならきれいな女性のいる店で遊んだりとか。
学生ならケンカしたり、バイクで爆走したり。
そんな悪い遊びを共有することで絆を深める。
それの最大最悪な遊びが「戦争」なのだと思う。

現在、ウクライナとの戦争状態から見て、ソ連が勝利したWWⅡを描く必要がある本作のアニメ化などは難しい状況だろうけれど、是非ともアニメ化してほしいと思った。

本当に素晴らしく面白かった。

ただ、このような素晴らしい小説に出会う度に「こんなに素晴らしい小説がすでにあるならば、自分が小説書く意味ないな」というジレンマに陥ってしまい難儀である(苦笑)

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