朝山みどり

わたしは、侯爵家の長女。跡取りとして学院にも行かず、執務をやって来た。婿に来る王子殿下も好きなのは妹。両親も気楽に遊んでいる妹を大切にしていた。 息詰まる毎日だった。そんなある…

男の生涯は嘘に満ちていた。馬と愛した女だけが真実だった。 その血は娘を通じて帝へと続き、男は風と蹄の音に包まれて最期を迎える。

聖女として召喚されたユラリ。やるべきことをやれば帰れる。女神はそう言われたユラリは、血を流して聖樹の浄化を終えた。 だが、この国はユラリを裏切った。ユラリは優しく微笑みながら復讐…

また一人、ミリアムの周りで殺された。最初は彼女の元夫。次はその夫を奪った女・・・ 警察が家にやって来た。ミリアムは一杯引っ掛けて警察と話した。

両親を事故で失った伯爵令嬢パールは、叔父一家に屋敷を乗っ取られ、庭の小屋へ追いやられた。 婚約者や跡取りの座までも従姉に奪われ、寒さと飢えに命を削られていた。 一方、妖精の国で…

わたくし、ミランダ・スチュワートは、王子の婚約者として幼いときから、教育を受けていた。わたくしは殿下の事が大好きで将来この方を支えていくのだと努力、努力の日々だった。 やがてわ…

ハルキは入学式で一人の女子生徒に心を奪われ、「恋をしよう」と決意する。 彼女の名はカレン。偶然同じクラス・斜め前の席になる。幼馴染のミサキにからかわれつつも励まされ、胸の高鳴りを…

　ハリーは遺産相続の席で兄に渡るはずのマジックバッグを手に入れる。ただ、このバッグから出るのはマドレーヌだ。 　家族の激しい口論に嫌気がさし、貸家三軒と引き換えにバッグを貰ったの…

母に疎まれ孤独に育ったルイーズは、誕生日に迷子の少年を助け、その兄アランと出会う。互いに一目惚れし婚約へ。花束の横取りや招待状の改ざん、詩集失踪など姉妹や周囲の小さな妨害が起きる…

主人公メアリーは、長年「父の従順な娘」「夫に仕える妻」として生きてきたが、夫アンソニーの死をきっかけに自由を手に入れる。かつて憧れていた治癒魔法士にはなれなかったが、若い頃に集め…

十二歳の時、魔力判定で魔力がないと判定された。そしてわたしは優しい母の温もりも、安心できる父の腕も、頼りになる兄の微笑みも失った。 そして、会いに来てくれたあなたのもとへ行く前…

リシアはまだ子供の王子の学友で護衛だった。そして王子を守って転移陣を発動させた。 気がついたら十年経っていて、密かに誇っていた魔力がなくなっていた。 王宮で働くリシアは、やがて…

ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。 婚約者こそいるけど、…

隠れた天才薬師のティナは、腹黒王子の側近であり親友であるジルフォード・レッド公爵に一目惚れされて結婚したはずなのに！！ 公爵とは結婚の署名のときに会ったきり、挨拶に行った公爵家…

召喚された時神殿長が名前を確認した。おや、その流れなら僕は帰りたいと言ったら王子が怒っちゃったよ。こんな行儀の悪いのやつとは付き合いたくないと思ったけど、変に距離を詰めてくる。 …

山本麻里子は大股で歩いていた。怒りのオーラを感じた通行人は無意識に道をあけ、邪魔のはいらない道をどかどかと進んで行った。 お怒りモードであっても麻里奈の美貌に陰りはない。彼女は…

王太子が婚約した。祝いの夜会でさりげなく主役を奪われる。 微妙な居心地の悪さはあの老いぼれたちの企みか？ だけどなぜだ。これっていつから仕掛けられていたのか？

ある夫婦がいた。夫は結婚前から妻のことを周囲に惚気て、結婚式での新婦の美しさは評判になった。 幸せの見本のような２人になにが起きたのか・・・・