『信用再生』をお読みいただき、ありがとうございます。
第2章「代替信用の萌芽」も、少しずつ物語が進んできました。
第1章「信用崩壊」では、これまで当たり前に機能していた金融や決済の仕組みが、信用を失うことで止まっていく過程を描きました。
第2章で描いているのは、その先です。
銀行を通した支払いが信用できない。
帳簿に数字は残っていても、それだけでは取引を続けられない。
それでも、人々は生活し、企業は物をつくり、商売を続けなければなりません。
では、そのとき何を信用するのか。
過去の支払実績。
企業同士の取引関係。
誰かの保証。
実際に存在する物や資源。
これまで「お金」という一つの尺度にまとめられていたものが、少しずつ別々の信用へ分かれていきます。
第2章「代替信用の萌芽」は、そんな小さな信用が生まれ始める過程を描く章です。
そして、それらが広がっていった先で、社会は以前と同じ形に戻るのか。
それとも、まったく別の仕組みへ変わっていくのか。
引き続き、お付き合いいただければ幸いです。
また最近、Xでも『信用再生』につながる「信用」「お金」「社会の仕組み」についての短い思考実験を投稿し始めました。
小説とは少し違った形でも、この作品のテーマを考えていければと思っています。