「転生令嬢人生は、ヤンデレ騎士の監視付き」完結。
全40話予定だったのですが、最後の方で思いのほか文量が増え、41話に。……惜しい!
元ネタ短編書き終わった後に、あれこれ妄想が膨らんでいたので、吐き出せてスッキリしました。
以下は、小話未満のあふれ妄想集。
◆最終話、詰めこめなかったエピソード
監禁生活に倦んできたころ。
お義父様から手紙が来た。
『狂信スキルは“対象を失う”という不安を打ち消すために発動します。
よって、発動後は安心を得るまで強く対象に執着します。
発動させてしまった側は責任を持ちましょう。
――同じ狂信スキル持ちより、圧をこめて』
圧倒的、圧……ッ!
「うちの天使ちゃんをそんなふうにした責任は取ってね?」って幻聴が聞こえる。
(うっかり交際相手を妊娠させてしまった男の人って、こんな気分なのかな……)
わたしはため息と共に、倦んだ気持ちを吐き出した。
◆その後のミシェル
使い勝手のいい人材なので、使徒に強制復帰させられる。
長期出張の前は、「流刑地に行く気分」「後5分、ニナ成分を摂取したら行きます。……嘘です、行けないです」とぐずぐずニナにすがりつくのが恒例行事。
「家庭は作らないし、仕事に生きよう!」と、出張の多い使徒の職を志した10代の自分を呪っている。
◆監禁中、ニナが一番衝撃を受けたこと。
ミシェルに「結婚するまでは、お互い清らかでいましょうね」と真顔いわれたこと。
(え? 今の状況は、世間一般からするとだいぶ爛れてない……?)
(スリーサイズまで把握済みなのは、すでにある意味で汚れているよね……?)
宇宙猫顔になった。
◆兄想いの妹
「兄様……私たち、お母様がいなくなった時に約束したものね……。
もしお互いにパートナーができたら、不幸にしないように気を付け合おうって……」
「だからといって、人が長期出張の間に、ニナと旅行するのやめてもらえます?」
「気晴らしさせてあげないとかわいそうでしょう……?」
「私の仕事中に……二人きりで、二人きりで!」
「大丈夫……今度はお父様も一緒だから、三人きりよ……」
「余計ダメですけど!?」
「ついでに天使ちゃん1号も連れて行こうか。あの子、そろそろ天日干ししないと」
「そうね、お父様……。部屋にこもりきりで、体からキノコ生えそうだものね……」
「増やさないでもらえます!?」
おしまい。