高校時代、電子辞書を開いて知らない単語を探すのが好きでした。
理数系の授業では電子辞書は出せなかったので、自然と体裁を保てる文系の授業の時間は、自分の知らない言葉と出会う時間を楽しみに過ごすものでした。
私にとって電子辞書はある意味読書だったのでしょう。
そんな時、”縁切”という言葉と出会いました。
縁切の言葉の意味を読んだ時、何にだったのかは定かではありませんが妙な興奮を覚えたのを今でも思い出します。その言葉から浮かび上がってくる話を、いらなくなったプリントを四つ折りにしたメモ用紙に、縁切坊主のプロットを書き始めました。それが、縁切坊主”尚友”との出会いです。
当時は少年漫画用のプロットとして描いていたので、尚友の面倒を見る小坊主もいましたし、今よりもだいぶアクティブな尚友を描いていました。(旦那たちがだいぶ不憫になるほどです(笑))
時代小説の新人賞として書いた作品が、このような形で皆さまに読んで頂けてとても嬉しいです。
皆様の貴重な人生のお時間の中で、本編そしてあとがきを読んでくださり、本当にありがとうございました!