●あそび
粉雪みたいな白っこい小虫が前を浮遊してるの目で追ってたのですがいきなり加速して額に当たりそうになったのでウワッて顔背けたら前から来たおじさんが目を見開いて「な、なにか視えているのかね…?!」みたいに驚いてて、楽しかった
●あの頃
席が前後の友人と授業と授業の合間に喋ってたら薄暗い部分がつい露出ちゃって、友人が「ちょっと、いきなり病まないでよね!」て笑う
あたしもつられて
(あんたはお気楽な奴だな、こっちが本当のあたしだよ)と笑った
友人の顔に、女の頬に、白く柔らかくみずみずしい肌に、爪をつきたて赤くうすい跡が残るくらいの悪意を向けたくなり笑った
「いや、だってさあ…」とがらくたの言い訳を探しながら笑った
いきていくために!