『異能の男装官吏とあらくれ医官は、何度死んでも惹かれ合う』
お読みいただき、応援もありがとうございます!
https://kakuyomu.jp/works/822139841432016055
カクヨムコン初参加なので、読者選考がどのくらいなのかイマイチ分かっていないのですが、
応援してくださった方のためにも、通過できたら·····!
と思っています。
で。今回アップするのは、完結後に曜宵に再会したときのIF物語となります。
かな〜り、ネタバレなので、読むのはご判断にお任せします。
お任せしますよ?笑
途中までの方は、なんでこうなるんだ!と思うかもしれません。
はい。注意終わり。
大丈夫な方のみ、ご査収ください!
※鈴風が復活
※皇太子宮で、双子が世話になることになったら
※台詞のみで進みます
※最後に、景烈も登場
※甘々
『十歳の双子の恋の行方』
辰焔(シンエン)・鈴焔(リンエン)/鈴風(リンフォン)
景烈(ジンリエ)/曜宵(ヤオシャオ)
曜宵「おお。そなたは!」
鈴風「はじめまして。っていうのも変だよね。鈴風です」
辰焔「ちょ。鈴風、言葉遣い」
曜宵「かまわぬ。鈴のような涼やかで美しい声、拙い話し方、すべて小鳥のように愛らしい」
辰焔「(げ。あの熱愛って素だったの)」
曜宵「(辰焔を見て)そなたは、この娘と瓜二つであるな」
辰焔「あ。はい。双子です」
曜宵「二人とも、長旅であったであろう。部屋を用意するからゆっくりと休むとよい」
辰焔「そ、そのような待遇は身に余――」
鈴風「ありがとう。やっぱり曜宵は優しいね(抱き付く)」
辰焔「鈴風! 不敬にも程が……! 水浴びだってしてないから匂いも!」
曜宵「なんと幼気な……(歓喜)」
辰焔「…………え?(ドン引き)」
曜宵「そうだな。まずは湯浴みをするといい。そなたの珊瑚色の頬に似合う衣も用意しよう。どのようなものが好みだ? そうだ。目は見えるようになったのか?」
鈴風「話すと長くなるよ。見えるけど、まだ疲れちゃう」
曜宵「(気づかわし気に)そうか」
鈴風「うん。でね、だから、曜宵に選んでほしいの。どういうのが似合うかな?」
曜宵「……(感極まって言葉を失くす)」
鈴風「どうしたの?」
曜宵「そ、そなたに似合うものを、用意しよう」
鈴風「うん! 楽しみ! 見えなかったから、おしゃれって、よくわからないの」
曜宵「そうか。そうか……では、そなたには、わたしが飛び切りの……」
辰焔「(もう、この二人だけの世界、放っておこうかな)」
曜宵「〝兄君〟も美しいものだ。この宮に華が咲いたな」
辰焔「あに……?(男装、まだしてないんだけど……)」
鈴風「辰焔は本当は鈴焔っていう女の子! 目移りしたらダメ!」
辰焔「ちょっと。いろいろバラし過ぎ!」
鈴風「いいじゃない。辰焔は景烈さんと幸せになるんでしょ(曜宵に更にぎゅう)」
曜宵「(ヒシッ!)わたしには鈴風、そなたがいれば、それでいい」
鈴風「うん!」
辰焔「(本当にやってられない! 散々振り回されてきたのに、なんなのこの恥ずかしくなる空間!!)」
◇◇◇
~1カ月後~
<皇太子宮を抜け出して医局を訪ねる辰焔>
景烈「おう、辰焔。って呼んでいいのか? 会いに来てくれたのか」
辰焔「景烈。呼び名なんてなんでもいいよ。医官試験の合格、おめでとう」
景烈「慣れたものよ。勝手が分かり過ぎてるってんで、やっかみも多いけどな」
辰焔「そう……(もじもじ)」
景烈「ど、どうした……?(ソワソワ)」
辰焔「いつも、妹と皇太子が仲良くしてるの見せつけられて……」
景烈「お、おう?」
辰焔「……(じっと景烈を見上げる)」
景烈「……ちょっとこっち来い」
人気のない裏手にて。
景烈「お前さ。いくら中身は二十歳経験してるからって、今の体は十歳だぞ。宦官の振りも続けるんだろ」
辰焔「うるさいなぁ(医官服を引っ張る)」
景烈「ったく、早く大人になれよ(頬に触れる)」
辰焔「待てない……」
景烈「煽るな(額に唇を落とす)。今はここまで、な?」
辰焔「んぅ……(唇ツン)」
景烈「頼むから、俺の忍耐力を試すな」
~完~