電撃小説大賞に初めて応募して3か月、7月10日に公式ウェブサイトに掲載された情報をもって、1次選考落選の結果となりました。
応募総数は約3,700作品、うち長編は約2,500作品。現実的にはこの量が全部読まれた上で審査されるとは考えづらいので、素人が考えるイメージ通りの「長編小説の審査」が行われるのは少なくとも1次選考を突破してからだろうなあ、と勝手に推測しています。もしそうであれば、私の処女作は全体を精査される前に終わったことになります。くやしい。
とはいえ、《ほっ》としてもいます。心のどこかで1次は通過できるのでは、もしかしたら2次も、どうしよう、と思っていたのでくやしいにはくやしいのですが、夏を過ぎて延々と気を揉むよりは、この段階で早々に結論が出てすっきりできたのはありがたいです。とりあえず今週末、公募仕様のネタバレすぎるあらすじを紹介文的に書き直そうと思います。
敗因として、まず執筆における反省点が多々あります。特にあまり気にする必要のない部分を執拗に気にして時間を浪費している感覚、言い回しを推敲しすぎたせいで文章のリズム感が損なわれている感覚はずっとありました。「抜く場所」は行き当たりばったりで決めてしまっているので、今度はそういった点もプロット時点でちゃんと考えてみようと思います。
またカクヨムからの応募に際して、「執筆の進捗都合上、連載形式にすることができなかった」「ウェブ小説としてページ分けを最適化していなかった」といった点もよくなかったです。審査方法は「読者評価数と編集部のピックアップ」となっていますが、読者評価数が重要なのは確実で、もっと思い切って策を打ったほうがよかったかもしれません。
ただこれに関しては、どうやって読者からの評価を集めるかという点に集中しすぎることで策に溺れて逆にだめになる予感がするので、まずは目の前の小説に集中して取り組もうということで、第33回はウェブ応募でいこうと決めました。カクヨムは評価を気にせず作品を世に問う場所にしてみたいです。まだ書き上げていない短編とか、落選した作とか。
『ロッカンデシベル』はとにかく書きたいものを書くんだということで書いたので、次回作はちゃんと公募に応募するに適した作品を書くつもりです。今そのプロットを考えていて、ジャンルはSF的ではあるのですが、ぎりぎり現代ファンタジーになるのかなという感じです。応募して結果が出てからお目にかかると思います。できれば紙の本として。
今からでも「一件、掲載漏れしてました!」って言ってくれてもいいんだよ。
2025年7月11日 さかなしちなむ