中学2年生のとき、iPhoneが発売されました。当時はiPodの延長だろうと侮っていたのに、10年後には世界中の人がそれを手にしていた。あんな未来、僕には想像もできませんでした。
いま、AIの進化を目の当たりにしながら、僕は同じことを考えています。だったら2058年は、意外とこの小説みたいになっているんじゃないか、と。
これは、そんな妄想から始まった物語です。肉体を捨てた人類が手に入れた完璧な楽園と、そこでなお消えない、たった一つの寂しさについて書きました。
未来を少しだけ覗き見るつもりで、楽しんでいただけたら幸いです。