前世傷というアイデアを考えました。これは、人や動物・植物などの生き物が生まれながらに持っている傷跡のことです。
例えば、人ならば胸に斬られ痕があったり髪の毛や爪に焦げ跡があったり太ももに円い痕が付いていたりします。これらの人は何かの事件や事故に巻き込まれたわけでなく生まれながらにこの傷を持つのです。
他にも、動物ならば角に欠けがあったり羽根が一部千切れていたり、植物ならば茎に焦げ跡があったり、幹に穴が開いていたり、葉っぱに切れ目があったりします。これらすべて、それぞれの個体が生まれながらに持った傷跡なのです。
また、前世傷の特徴は何度でも再生することにあります。例えば、葉っぱに前世傷として三角形の欠けがあるとある樹木は葉っぱを全部切り落としたとしても、また新しく三角形の欠けを持った葉っぱが生えてきます。
前世傷は生き物の遺伝子に情報として保存された傷なのです。