たがね様作「いつかまた笑って会いましょう」へ許可を取り詩を作らせていただきました。作品として投稿していいかまだ運営に問い合わせているところで、許可ができたら作品の欄に加えるかもしれません。
では、どうぞ――。
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あの子は目を覚ます
今日も何も変わらない日々
賭博場の喧騒に給仕として
今日も頭を振り絞り生きる
奴隷の身分の
彼女とともに
けれども日常は打ち破られる
あの子は彼女と手を取って
暗いかがり火から抜け出す
辿り着いた宿屋仕事
彼女はあの子に背を向けた
ここで生きようと決意した
暗い宿屋には三人の女の子
逸れ者の隣に
彼女はいない
やっと仲良くなれたと思った
でもあの子は皆を守ろうと
暗いかがり火へと囚われる
買われた優美な宮殿
そこには何もかも揃ってた
もう何も心配の必要もない
あの子はやっと救われたと
でも再会した
彼女は死の淵
狂気の楽園は一転して地獄へ
あの子は牢獄の中でじっと
暗いかがり火でも負けじと
絶望の果ての逃亡劇
正気を戻した彼女に涙錚々
森の中で二人は自由を手に
そして再び二人背を向けた
追手はいない
彼女は胸の中
ある町で結婚し子を授かった
彼女とは文通で繋がる日々
暗いかがり火は遠い昔の話
十五年の月日が流れ
都会の町で刺繍仕事の日々
ある日息子が依頼へ発つも
秋の訪れぬ国から帰らない
魔女との勝負
久方の大仕事
本当に欲しかった愛を正して
おかしな事件の手紙は終わる
彼女に送るあの子の手紙の最後には、
いつかまた笑って会いましょうと
したためられていた