夏です。
私の地元では蝉がけたたましく鳴き、酷暑に熱中症ぎみになってしまっています。
それなのに、『未明を指すコンパス』現況25話前後の季節は冬です。気怠い空気の中、「冬……。冬ってなんだっけ……」と思いながら書いています。
しばらく長く冬の話が続きます。
でも季節で一番好きなのは夏です。
第一章は二人が出会って一年目の話なので、どうしても一年目後半にウェイトが置かれますが、二年目は夏の話も多いといいなーと考えています。
夏の好きなところは、滲む蜃気楼、青い空に一本だけ引かれる飛行機雲、木陰の突然の薄暗さ、夕立ち。先程まで蝉の声が煩かったのに、建物の中に入った瞬間にふっと消えていく感覚。
私は何事においても「ギャップ」というものが好きで、夏はその明暗のコントラストの強さから、日常の中にギャップを多く見かけます。
そこが好きだな。
閑話休題。
『未明を指すコンパス』のストックはカクヨムに投稿するより前から35話ほどありました。
7月6日くらいから投稿を始め、その日のうちで第20話まではアップしました。
一日一話更新が良いとは理解していましたが、第21話がこの作品のひとつの区切りです。正直、20話までは全部序章だと思っています。だから、20話までは一気にあげました。
付き合ってからが可愛い人たちだけれども、20話分の積み重ねがなければたどり着けない場所にいる。
そして、それ以降も書きながら、人物像だけが深まっていき、厚みが増していき、形を持ち始め、また私の意識は第1話に還ります。
「瀬戸ってこういうこと言うかな。」
「朝倉ってここでこうするかな。」
と思いながら、公開済の話を書き直します。
基本的には微々たるセリフや間合いの修正ですが、たまに大幅に書き直す話もあります。
もっともっと彼らの関係が進み、私が彼らの人間性を理解するその度に、何度も書き直すのかもしれない。けれど、創作初期に感じていた、まだ私にも彼らのことがわからなかったころの瀬戸くん、朝倉さんの印象も、それはそれで大事にしたいよなと思います。