このアカウントを作ったのはちょうど一年前らしい。
久しぶりに開いたこのアカウントの、プロフィール欄には2024年8月に登録した旨の記載があった。
元々は別のサイトで、別の名義で活動していた。こぢんまりとしたサイトで、距離感も良くも悪くも近くて、それなりにやれてきたのだと思う。
ちょっとしたコンテストで受賞したりもして、私の作品を好きだと言ってくれてる人もいた。
別に文筆で食いたいわけじゃない(もちろん、そうなれたらいいな、なんて思いはある。年に数回、WINSに行って語呂合わせで1000円くらいの馬券を買って、レートも分かってないのに万馬券を期待するくらいの、生ぬるい欲望だ)
ただ、こんなところで満足していたんだろうか、なんて一丁前にもやもやしていたのがちょうど一年と少し前。ある程度読んでくれるけど、それ以上にはなれない。自分の作風から、サイトが求めるような大型コンテストに通るわけもない(カクヨムもしかりだろうけど)。
そんなこんなでどうしようかと思って、二つの策を考えていた。
一つは一般文芸に投稿。当時からすでにいくつかやっていたけど、本腰を入れるというもの。二つ目は、サイトを変えること。
どちらもやろうとして、結局はどちらも中途半端だった。
文芸投稿の方は書いては消し書いては歌詞を繰り返していまに至る。サイト変更は、カクヨムアカウントを作ったは良いものの、ほったらかし。まあ、これはしょうがない。一般文芸投稿の方が本筋と思ってあれじゃないからじゃないを繰り返していたから。
今思えば、気楽に本を読む時間がただ幸せだった気がする。
今思えば、ただ思いついてことを純粋に書いていたことが幸せだった気がする。
時間は有限。有限の中で何かをしようとして何をしたいかがわからなくなって、気がつけば何もできなくなっていた。
だからもう一度始めたい。
これで終わりかもしれないし、またぐずぐずとしてしまうかもしれない。
けれど、やっぱり何かを書いて伝えることはしたいんだと思う、あの時のような気持ちで。
どんなに短い時間でも、ぐずぐすに萎えた鍋みたいな頭の中に残っているのは、書きたいという気持ちだったから