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『翼持たぬ子』の設定やら(ネタバレ含む)

いつも拙作を読んでいただき、本当にありがとうございます!
初めての近況ノートなのですが、私の近況や進捗というよりも、今回は『翼持たぬ子』の設定について、補足のような形でお話をさせていただければと思います。

私は、「物語の設定」というのを見るのがとても大好きです。
皆様の中にも、共感してくださる方は多いのではないかと思います。
この『翼持たぬ子』の設定に関して少しでも楽しく思っていただけると、とてもうれしく思います。
画像は、右下が這丸、左上が空丸のイメージになります。
小説の書き始めは主要人物のイラストを鉛筆で描いてみることが多いです(今回はお見せできるように、デジタルで頑張ってみました)。
お世辞にも上手とは言えませんが、少しイメージが伝わるといいなと思います。

〇鬼について
・ここでいう鬼は、ツノはなく、肌も赤や青ではなく、凶暴な性格は持ち合わせていない。我々の世界でいう、「人間」である。
・獣とヒトとの生活区域が重なることで、マダニの被害や鳥インフルエンザが広まることがあるように、この世界でも、翼人と鬼の生活圏が被ることにより、病が流行することがままあった。そこから翼人の里では、自分たちと異なるもののことを「鬼」と呼び、遠ざけるようになった。次第に、伝承には尾ひれがつくようになり、「鬼」のことを「災いをもたらす者」として討伐するようになっていった。

〇翼人について
・空を飛ぶために、骨粗しょう症気味。華奢ですぐ骨折する。
・鳥は一般的に鼻が利かないとされているが、翼人は地上での生活がメインとなるため、害を及ぼす動物などから身を守るため、狩りをする際獲物を発見しやすくするために嗅覚が発達している。
・鬼よりも寿命は短めだが、代わりに鬼ほど見た目は老けない。

〇狗について
・「狗」という漢字は、読みから思い浮かべる「イヌ」という意味のほかにも、「卑しいもの」という意味もある。翼人の里では、雛など弱い者やひとりでいる者を集団で襲う卑怯な手段をとる狗を、卑しいものとして蔑んでこの名で呼んでいる。

〇「這丸」という名前について
・這丸を拾ったのは空丸だが、名前を付けたのは当時の里長。自分たちと違い、赤子とはいえ、自分たちとは違い地面から離れられない鬼の子に、蔑みと憐れみをもって「地を這う者、這丸」と名前を付けた。
・名づけ当時、空丸は反発したが、這丸自身はそれなりに気に入っている。

〇空丸の最期
・炎に包まれた後、気づけば草原にいた空丸。本物かどうかわからない這丸の影を追ううちに、見える世界は一変した。はたして、最後に聞こえた言葉は這丸のものなのか、それとも空丸の後悔の念による空耳なのか。
・私の中では明確になっておりますが、こちらは皆様のご想像にお任せします。

おかげさまで、短編『翼持たぬ子』は完結いたしましたが、まだまだ書きたいものがたくさんあります。
いわゆる性癖(私の偏った趣味・嗜好)の垂れ流しのようなものですが、少しずつ文章にしていけたらと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

1件のコメント

  • かっこいい!
    二人それぞれの眼差しが素敵ですね
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