小説家は化け物だと、ずっと思いこんでいる。
例えば、一時間で二千字書ける優秀な小説家が居たとしよう。彼が10万字程度の小説を完成させるのは数値的に、50時間。
日数で表すなら二日ちょいである。
もちろん、ただの日数換算だ。
この数値で小説を書ける人間が居るならば休まず、眠らず、食べずで小説を書けるただの化け物だ。
同じ小説家が一日に四千字、つまり一日二時間の時間を書くとしよう。
この場合だと、本文を書き終わるだけで25日。
つまり一ヶ月弱で推敲なしの本文が完成する。
理論上は。
やる気と努力があれば、とにかく作品は完成する。
ただし、その作品は10万字のまとまりのある文章でなければならず、面白くなければならない。
どうして、書き続けることができるのだろうか?
僕には無理だった。
いつもいつも、完成させられない。
一万字、二万字、五万字。
段々と文字数は伸びるも、10万字に足を踏み入れた作品は一つも存在しない。一歩一歩、先の見えない暗闇を歩くような創作の苦しさに僕は耐えられないのだ。一年間の完結作品がない事実が僕を蝕む。
作品への愛情が冷め切り、自キャラが嫌いになる。
他人の作品に触るのが嫌になる。
僕は小説を完成させた自分を想像できない。
想像できない。
想像できないから、小説家が理解できない。
彼らが化け物にしか思えない。
というか、化け物であって欲しい。
10万字を書けるのが、せめて特別な才能を持った人間のみであって欲しい。
じゃないと嫌になりそうだ。
小説を書くために何百時間も使った自分が。
それで完成させらない自分が。
なので小説家を化け物と思い込むことにしました。
いつか自分も化け物になりたいです。
できれば、頭がデザートイーグルだといい。
https://kakuyomu.jp/works/11054822662813866018
新作描きました。
結局のところ、これは宣伝なのです。