完結しました!
17日間お付き合いくださって、本当にありがとうございました。
毎日更新を追ってくださった方、感想や考察を寄せてくださった方、本当にありがとうございます。皆さんに伴走してもらっているようで、心強かったです。
あの二人を最後まで見届けてもらえて、作者としてこんなに嬉しいことはありません。
今回は、本気で書きました。
——そして完結したので、なぜこの作品をここまでの熱量で書けたのか、少しだけ白状します。
実は作者も、人の唇が好きだったりします。昊ほどではないですよ?笑
子どものころ、身近な人の唇が好きで、触れていないと寝つけない子でした。
プロローグのあの一節は、わりと実話です。
だから昊の偏愛は、すべてが作り物というわけではありません。あの熱量の半分くらいは、たぶん私の地です。だからこそ、最後まで書けたのだと思います。
本作は「第2回あなたの"好き"が読みたい 百合小説コンテスト」(青春部門)に応募しています。
楽しんでいただけていたら、★やレビューで応援していただけるととても励みになります。
これからの方も、完結済ですので、よかったら一気読みでお楽しみください!
そして読み終えたあと、最初の放送室をふと思い出したら——少しだけ戻ってみてください。二周目は、奏多の表情が違って見えるかもしれません。
後日、奏多視点の短い書き下ろしも公開予定です。
(作品をフォローしていただけると更新通知で分かるかと!)
ではでは。最後まで、本当にありがとうございました💋
以下、完結記念のおまけです。
※本編をすべて読み終えた方向けです。
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◆おまけ① 深川昊の「唇品評採点表」全六軸
昊が世界中の唇を振り分けてきた、あの物差しの正式版です。
1. 下唇の「実り」……内側から張った、果実のような膨らみと弾力。乾いてしぼんだものは論外。
2. 合わせ目の翳り……上下の唇が出会う線に落ちる影の深さ。深いほど立体。「閉じているのにひらく予感」。
3. 稜線の意志……上唇の山の輪郭。くっきり、けれど鋭すぎないこと。ぼやけは無価値。
4. 艶……粘膜の濡れと色。喋る・笑う拍子に覗く内側。濡れて血の色が透ける、生きた赤。
5. 血色……内側から灯る温度と色。作り物の赤でも蒼白でもだめ。
6. 動きの雄弁さ……黙るとき、喋るとき、唇が「語る」かどうか。
※この採点表は、現在は使われておりません。
◆おまけ② キャラクターこぼれ話
・深川昊(27)……168cm。リップ専門のメイクアップアーティスト。冷蔵庫の中身は水と栄養剤と撮影小道具の果物のみ。部屋に何もないのに紅だけ壁一面ある。
・白瀬奏多(25)……158cm。声優。身長差はちょうど10cm——放送室で「机に腰かけた奏多を、立った昊が見下ろす」あの構図は、この差で設計されています。
・奏多の「下唇を内側に巻き込む癖」は、どんな感情でも演じられる声優が、唯一演技で消せない綻びです。そして、昊の前でしか出ません。
◆おまけ③ タイトルこぼれ話
・タイトルは「フェチ」ではなく「フェッチ」です。なんか音がかわいいので笑
口の中で一回、小さく止まる方を選びました。
それでは。読んでくださって、本当にありがとうございました。