悠木りん

社会人３年目限界OL・日野伽耶乃（ひの・かやの）は、ある日残業の疲れからコンビニで夕ご飯を買って帰ろうとする が、運悪くマナー悪めの客に絡まれそうになってしまっているところ、コン…

突然世界から希望が消えた。 世界中で人間は何もやる気がなくなり、なんかGDPとか幸福指数とかが下がって最終的に世界は滅亡するらしい。 わたしも何もやる気が起きないので、家でお菓…

語り手である『わたし』と風子の百合っぽい掌編集です。 なんでもない日常の断片だったり、少し不思議なお話だったり、ストーリー的な繋がりもそんなないです。 遠く離れていたり、ずっと…

中学二年生のキョーコとハル、小学校の頃から仲の良かった二人は中学生になってからは疎遠になっていた。 理由は、ちんちくりんでいつもキョーコの後をついて回っていたハルが、中学生にな…

大学4年生の晴菜（はるな）と水澄（みすみ）は限界だった。 食費を削りながらやってきたバンド活動がうまくいかず、メンバーも半分が辞め、将来のことがのしかかってくる。 音楽を続けるか…

人から人へ接触感染するウィルスの流行により、物理的接触が不浄と見なされるようになった近未来。 人々は物理社会を捨て、《揺り籠》と呼ばれるカプセル状の半永久睡眠装置で眠りにつき、…

私立宮ノ藤女子学園高等部。 そこには学園の王子様と呼ばれる生徒がいた。 その名も朝賀美櫻（あさか　みお）。 見目麗しく、スマートで優しく穏やかな彼女は周囲を常に人に囲まれる大輪…

女子大生の奈留（なる）は、一番の友達である美里華（みりか）のことが恋愛的にも好きである。 「バレンタインに好きな人をデートに誘ってみようかな（意訳）」と告げた奈留は、意を決して美…

わたしの通っている高校には旧校舎がある。その三階の端っこの教室ーーミステリ研の部室であるそこには、白雪先輩がいる。 その名の通り、雪のように真っ白く透き通る肌、艶のある長い黒髪を…

街一番の塔を支える鉄骨たちのお話。

最強の氷雪系能力者である僕は、幾度も世界を救ってきた。 けれどそんな僕が本当に救いたいのはたった一人。 彼女を救うため最強の氷雪系である僕は－－ －－お笑い芸人を目指した。

家の前に転がってるセミがマジで無理な女子二人の共同生活のお話。

高校一年生の知依子の一番の友だち・小夜闇（こやみ）は、いつも恋人を取っ替え引っ替えしているちょっと変わった子。 母子家庭で育った小夜闇は、幼い頃に母親から言われた「自分のことを一…

幽霊の少女・依里（えり）と、生前付き合っていた『彼』との同居譚。 －－『彼』だけが死んでしまった私を見てくれる唯一の人だ。 そう思っていた依里が、『彼』との同居生活の果てに気…

【バレンタイン短編】 バレンタインデーの放課後、ミステリ研部員の安里伴呼（あんり・ばんこ)が部室の扉を開けると、部長が泡を吹いて倒れていた。 その場に居合わせたミステリ研の麗…

中学時代に交流のあった後輩・山吹菫と高校の文芸部で再会を果たした「僕」こと根暗先輩。 部室での二人の日常は本を読んだり、悪口の応酬をしたり、たまぁに素直な気持ちを素直じゃない方…

自分に自信が持てない楓は、ある日舌の先に口内炎ができているのを見つける。 それをきっかけとした恋人・ポンちゃんとの何気ないやり取りから楓はこれまでの自分の生き方を振り返ることに…

【クリスマス短編】 クリスマスも近づいたある日、高校二年生の益木は以前からお慕い申し上げていた来栖さんを誘うがあえなく撃沈。 それでもめげずにサプライズでクリスマスプレゼントを…

「本当の花を知っているかい？」 入院中のお祖父さんからジズはそんなことを聞きます。 地下都市で暮らすジズにとって花とはまがいものの人工植物の花だけだったのです。 本当の花を見たい…

議会の策略により魔王の座から引きずり降ろされた元・魔王メイア。 侍女のルシエと朝な夕なにお茶を飲んでは「平和過ぎる！」と文句たらたら。 そんな平和な隠居生活を送るメイアの前に現れ…