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第25話【飛べない鳥】

陸遜という人も、あまりに彼がそういう背景を口に出さない人なので忘れがちですが、
盧江戦とかは非常に過酷な経験をしています。

ただその話はほとんど語られず、陸遜にあんま興味ない人は実は【盧江戦】とか知らない人もいる。陸遜が陸議から改名して孫権に20歳くらいで出仕したことも知らなくて、本当に樊城にふっと現われた無名の新人みたいに思ってる人もいるんですよね。


陸遜はそのあたり、少し不思議な人です。


自分が特別過酷な経験をして来たとか思ってない。
乱世ならみんなこのくらいのこと多少なりとも経験してるはずだくらいに思っていて、自分を全く特別だと思ってない。

しかも孫策の江東平定や、周瑜や諸葛亮なども知っていることから、

ああいう誰しもが一発で分かる非凡な才能を持った人とは、自分は明らかに違っていて、劣っているという自覚すら持っている。

でもだからこそ陸遜は無茶苦茶努力の人だったんだと思います。

元来過酷な経験をしていて、特異な経験もしているのに、
それを不幸自慢とか一切しない性格からか、
自分は並の人間だと思っているので、やたら努力してしまった結果、

努力の天才と
才能の天才と、

両方の特徴を陸遜は持ってるんですよね。

元々才能もあるんだけど、
自分は努力で才能あるものに打ち勝つタイプの凡庸な人間だ!✨って思ってしまってる所が底知れない。

分かりやすいタイプの天才って確かに自分も「俺天才」って思ってるので、
トレーニングとかを疎かにして、結果努力する凡人に追い抜かれるタイプのヤカラもいるんですよ。

おめぇの天才スキル発動一瞬だったなあみたいな人もよくいる。

私は個人的に努力や苦労を惜しまない人間がいちばんある意味成長怖いと思うな。

記憶に新しい、W杯でご覧になった二人の天才メッシとロナウド様ですが、ロナウド様にはサッカー界で非常に有名なエピソードがあって、この方才能もあるんんだけど努力の人でもあって、トレーニングの虫で有名です。ストイックな生活に、きちんとしたトレーニング。プラス並外れた負けず嫌い。この三つで、サッカー界のトップまでのし上がって来ました。

ロナウド様がイギリスの名門クラブにやって来たニ十歳くらいの頃、
同僚が早めにトレーニングに来ると、ロナウド様がもう来てて、自主練習をしていたそうです。
その時はやる気だね~✨なんて思ってただけなんですが、
ある時偶然また早くトレーニングに来ると、またロナウド様が先に来てたのです。
同僚は訝しみました。

「お前一体いつも何時に来てるの?」

「んー八時くらいかな」(※朝十時練習開始予定)

「へぇ……」

なんとなく同僚は、いたずら心から、七時にトレーニングに行ってやったそうです。
さすがにロナウド様は来ておらず、「ふふん✨勝ったぜ」(←?)などと思っていたそうですが、ロナウド様が七時四十五分くらいに来て、同僚が自分よりも早く来ていることに気づきました。「はやいねー😊」とそこではそれで終わりましたが、翌日も七時に来ると、なんとロナウド様がもう来ているではないですか!!

「い、いつ来たの」

「今日は六時に来た🥰」

「そ、そうなんだ……」

こうなったら意地の張り合いです(?) 同僚は次の日朝五時三十分に来ました!!
なんとロナウド様がもう来ています!!!

「今日はいつ来たの」

「五時🥰」

「早くね!? ちゃんと寝てる!?」

「寝てる。早く起きたかったから昨日早く寝た😊✨」

 とにかくこいつは誰よりも早くトレーニングに来てないと気が済まない病気らしいと察した同僚は張り合うのが怖くなり、もう早く来るの止めたそうです。


「俺が五時に来たらあいつは四時に来るだけだ😱」


同僚に恐怖を与えるほど、ロナウド様はサッカーの為ならどんな苦労も厭わない負けず嫌いな努力の人なのでした。

同僚が朝四時に来たらもう多分ロナウド様家に帰らず寝袋でトレーニング施設で寝始めると思うわ




だからもう仕事のためならどんだけでも努力できる奴が一番最強です!✨

陸遜もこのタイプだったんじゃないかと思いますね。
労を惜しまず仕事するタイプ。
だから陸遜剣技とかもちゃんとやってたと思います。
規則正しい生活。お勉強。武芸。文武両道。


そんな陸遜様を信奉する私が、創作の努力を惜しむわけにはいきません!!

さ~~~~~~~今日もやってこう!!!


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①
郭嘉
「……劉備の新野時代と言えば、まだ流浪の身分の時だ。
 そんな時にあの男につくとは。先の見えない軍師だね」

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②
司馬懿
「しかし興醒めするような戦いに終始したらそれもまた殺す。
 私は陸遜の本能的な顔が見たい。
 容赦するな。
 陸遜は手練れだ。
 舐めてかかるといずれにせよお前はあの世行きだ」

____________

③
陸遜
 赤壁は多くの孫呉の将兵にとって、
 命や、人生そのものを飲み込んだ。
 決してあれだけは無駄にしてはいけないのだ。

___________

④
陸遜
 矢雨の中だろうと、騎馬隊が波のように向こうから駆けて来るのが見えても、
 戦場を部分的に分け隔つ、炎の壁に向かってだろうと、
 天性の嗅覚で死線の中の、一瞬の光明を嗅ぎ分けてそこへ彼は向かっていく。

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⑤
陸遜
 でも今は斬れない。
 怒りや憎しみが、悲しみの鮮やかさに全て喰われて行く。

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⑥
陸遜
 大きな理由など、いつもない。
 なんとなく、自分はいつも誰かの代わりだった。
 多分、そういう星の巡り合わせなのだ。

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こんなですかね。
ピックアップはしていませんが、
この話はラストシーンが最も気に入っています。

【……星のように舞い降りて、
 もう一度、私を殺しに来てくれ】

この時は絶望の夜で、
動画や漫画のイメージ的には

そこから、静謐な朝の風景に画面が変わる感じ。

飛べなくなった鳥の、暗喩が描かれたあと、

朝の白い空に、
自由に飛んでいる鳥を画面が捉えて、

更にその鳥をボーッと見上げてる感じの男の背が映る感じ。

名前を呼ばれて振り返って、


エンディングに入る感じです✨


こういうのは良作海外ドラマで使われるエンディングの美しい入り方で、
海外ドラマ出身の物書きである私が最も得意とする情緒的なエピソードの締め方の一つ。

多用はしませんが、ここぞという時にこういうの使うと本当に美しいエピソード終わりが出来ます。



まあセリフは⑥にしておきましょう。

私が陸遜に対して強く感じる部分です。

普通⑥は絶望のセリフなんですが、
陸遜にとってはこれが「頑張る理由」になってんのがこの人の強い所だと思う。

世の中には誰かに求められると、
誰かのために、
凄まじい力を発揮するタイプがいるのです。

野球で言うたら陸伯言先発より継投タイプですわ。
守護神でもない。中継ぎタイプです。
すんごいいい継投をしたけど、最後は守護神に交代して、
勝利の称賛は守護神の方が浴びて陸遜は浴びない。
先発で名前も呼ばれない。

でもいつもいい仕事を中継ぎにして、ある時、守護神にアクシデントとかあって登板できない時に、今日はアクシデントだからお前にこのまま試合の抑えを頼む! と言われるのです。

なにさいつもは交代させるくせにとか思わんところが陸伯言の人柄のいい所で、

分かりました!('v')ゞ✨ 守護神の代役、ありがたき幸せ! 尚更頑張ります! 

とそのままきちんと試合を抑える人なんですよ。

人間って自分を評価されたい生き物です。
誰かの代わりとして求められるとか、好きな人はいないと思う。
自尊心が傷つきますし。

ただ陸遜は「誰かの代わりとして求められて仕事をちゃんとこなしたら、喜んでもらえる。評価してもらえる。それはちゃんと自分が評価されてることに繋がる✨」というのが分かってる人なんでしょうね。

任された仕事は一生懸命頑張る。

まさにプロであります!


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⑥
陸遜
 大きな理由など、いつもない。
 なんとなく、自分はいつも誰かの代わりだった。
 多分、そういう星の巡り合わせなのだ。

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この言葉は悲し気に響くこともありますが、
陸遜は時々この言葉を、誇らしげに、嬉しそうに響かせることが出来る、
非常に稀な逸材だと思っていますね。


こういう人大好きである✨

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