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第86話【清廉の刃】

【秘密の皇帝】の原作が小説ならば、もしかしたら徐庶さんが楊彪に牢から出してもらう所とかから小説の方で描かれてんのか? ということが気になって夜も眠れません。
寝不足ですが! 
第86話は嬉しい荀回(荀彧か荀攸が出て来る回。お人柄なのか、特別高雅な雰囲気になることが多い)なのでやって行きましょう!

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①
荀彧
「貴方は有能であっても、使いたがらない人間はいるはず。
 私は本心から、私を使うか使わないか、貴方がどう望まれるのかは分かりませんでした。ですから一度貴方ときちんと話さなければならないと思っていたのです。

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②
荀攸
 曹操の明確に言わず、賢ければ自分の望みが分かるはずだというあの姿勢に、
 幼い頃から常に付き合わされて来て、疲れ果てた曹丕は自分を試すような人間を嫌悪している。

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③
荀攸
 幼い頃から曹家の子供の中でも特に、父親に排撃されて嫌悪されて来た自覚がある彼は、怒ることでその子供としての悲しみを乗り越えた。
 だからその抱えて来た憤怒を気安く扱われると、普段は冷静で物静かな曹丕も激しい怒りを露わにすることがある。

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④
荀攸
 郭嘉が曹操に信頼されるのは、ああいう所なのだ。
 無駄な時間を曹操に一切使わせない。

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⑤
荀彧
「そうした上で長子が堕落したり、素質が無いと見放すなら分からぬことはないですが。貴方は曹丕殿を手元にも置いておられない。それどころか曹植殿や曹沖殿を手元に置いて愛しんでおられる。それは過ちです」

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⑥
曹丕
 時折他人から聞き漏れて来る、荀彧は長子継承を重んじているようだという噂話だけが、政の外に置かれる自分にとっての生命線だったと思う。

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⑦
曹丕
 幼い頃から……もしこの男が、参謀として自分に付いてくれればどんなに心強かったかと思い願うような存在だったが、それは口に出して願えることではなかった。

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⑧
荀彧
「それに孫策、黄蓋もです。この三人はいずれも水軍指揮の中核を担っていた。
 この三人を失った今、新しい指揮官や編成は行われているはず。
 郭嘉殿ならば、その中から弱い場所を見抜くやも」

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⑨
曹丕
「……。荀彧。私も主従の弁えは充分持つつもりだが。
 ……あまり私に対して壁は作るな。
 私は壁を感じると、乗り越える気がなくなる」

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⑩
曹丕
「人の世も、人の心も、全て思い通りには出来ぬ。
 どうにもならないことはある。特に人間の心ばかりはどうにもならん。
 力ずくでどうこうしようとする愚かさは、子供の頃でもうたくさんだ。
 結局、手に入れられないものは手放し、
 自分の手の中にあるもので何とかして行くしかないのだからな」


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⑪
荀彧
 力の限り戦ってみるが、それでも何度か絶望を味わうと、諦め、他のことに取り組む。そうしなければ父親からの愛に飢えすぎて、自分の心が生きて行けなかったのだろうと思う。

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⑫
荀彧
 壁をあまり作るな。
 荀彧は目を閉じた。
 本当は、あれは曹操に言いたくて、結局永遠に言えなかった言葉なのだろう。

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⑬
荀彧
「曹操殿が私の中の……私が、この世で一番憎く思うものを、全て引き受けてくださったから、私は曹丕殿を憎まずにいられる」

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こんなですが、曹丕と荀彧の関係性も私は非常に色気があると思うのですよ。曹丕にとって全てを焼き尽くす太陽の王のような父親の腹心。時に、父を強く諫めることすら出来る、年上の男。
もしかしたら郭嘉以外に、曹操の考えを進言により変えられたりするかもしれない唯一の人。

私は荀彧は長子継承を重んじたんじゃないかな(ただし長子に才が無いならば、また話は別)と思っているので、曹操が私情で曹丕を嫌うことはあまりいい顔しなかったと思うのです。度々「そういうのはいけない。せめて側におき、平等に能力を見るべきだ」と助言を行っていて、そういうのはなるべく曹丕の聞いてない遠くで、曹操と自分の間だけの話にするみたいなことは荀彧していて、時々曹丕はそのことを噂として聞けたのかなと。

そういうのが聞けた時、曹丕がどれだけ心強くて密かに嬉しく思っていたかなとか考えると、少年時代の曹丕から見た荀彧無茶苦茶カッコいい父親の助言者なんですよね。


あと話にはまだ書いていないですが、④で、郭嘉が快癒してすぐ曹操よりも曹丕の方に先に挨拶しに行ったことで、曹丕自身も勿論だが宮廷中を驚かせたというエピソードも郭嘉の賢さが現われていて気に入っています。

曹操の腹心中の腹心。曹操の右腕で、最初郭嘉は曹丕の臣下にはならないと思われている所がいかにも郭嘉的で素敵です🥰
ただあっさりそこを挨拶に行くところが郭嘉の時間を無駄にしない聡明な所で、カッコいい所ですね。

郭嘉来たよってその日はもう宮廷ざわざわしちゃっただろうな~✨

そして「曹丕殿に挨拶済ませたし~これでやっと思い切り曹操殿に会いに行けるー✨」って真っ先に曹操に会いに行く郭嘉が賢い犬すぎて愛くるしいであります!

郭嘉は面倒臭いこと全部終わらせてから曹操に会いに行く人だからな!

一番好きな人に会いに行く時は面倒な雑事全部済ませて出来るだけ長くその人との時間取りたくなるだろう! あれだ! 郭嘉はあれなんだ!

荀彧は曹操のことで悩んでいた時期なので、「快癒した郭嘉が真っ先に曹丕に会いに行った」って聞いて、さすが郭嘉だなあと思って嬉しかったんじゃないかな😊
自分が迷ってる分、郭嘉に迷いが一切見えないことに勇気を貰えたのではないかと。


⑦少年時代の曹丕から見る荀彧が大人の男すぎてかっこいい。
 心通じ合えなかった父の宝剣のような男でありますからな!
 そういう憧れがよく出た良きセリフ!

⑧郭嘉が呉軍を吟味するとこ早く書きたい✨
甘寧をどう見るのか書きたいんですが、実は郭嘉が江陵入りした時、甘寧は埋伏の計として臨江あたりに潜伏中。
こういう時に郭嘉が一応ザッと呉の陣容を見た時に

「……甘興覇の姿が見えないな」

とか一撃でそのことに気づいたらクソかっこいいと思いませんか?
でもそこは甘寧「以前から気ままな人物で、元々水賊の首領だったことで軍議なども出てこないことが多いとか。戦の気配が高まったら姿を現すのでは?」
などと言われて「可能性はあるな」と問題視されなかったら兄貴さすがです🥰
やはりサボるならとことんサボらないとな!

あとこういう時に「甘寧見たよー」という情報も無いと怪しまれるので、時々甘寧兄貴建業あたりに戻って来ることもあります。

魯粛&甘寧で三国最強の郭嘉の監視システム攪乱するとカッコいいと思います。

このあたりこの二人と郭嘉の持久戦にしたいですね。

でも甘寧の戦う姿見ると郭嘉が気に入って、一度「魏に来ないか」と誘い入れて来るエピソード入れて来るとかも面白いかもしれない。

「君の長江埋伏の計は気に入ったよ。魏の武将になっても、必ず長江は君に任せる。
 君の忠義は孫家よりもむしろ長江にある。
 重要なのはあの場所だ。君なら長江を舞台にもっと大きな仕事が出来るはずだ。
 魏を相手に防衛戦しかしないよりもずっとね」

とか持ち掛けて来るのとか書きたいですー✨

「……まあ確かに。悪くない話だ。
 俺は孫権の兄である孫策は買ってたが、孫権は若く、頭の固い老いぼれどもに籠絡されて行く可能性もある」

みたいなね。

「孫権はもはや問題じゃねえ(俺は最後まで陸遜と戦いてえし)」

という、謎掛けをして郭嘉にも解けない謎回答をして「面白い奴だな」と郭嘉を笑わせて二人の密会は楽しく決裂すればいいと思います🥰

いいね~~~~~~!!! 絶対書くわ!! このエピソード!!✨

読み返しをしてるとこうやってまた枝葉が伸びて行くように色んな新しいエピソードを絶対思いつくから楽しいのである✨


⑨荀彧の前ではちょっと素直になる曹丕君が可愛い。

⑪実感籠っているセリフ。私もこの人に認められたいとか愛されたいと思う相手には、一定期間は誠心誠意仕えたり時間や心を使いますが、その期間を過ぎても全く相手からこっちに心が向く気配がしないと、誰であれ、捨てますね。
前はこの【捨てる】ということが出来ず、いつまでもこっちだけが想ったり時間や心を貢いで苦しんでいましたが、私はもう、そういう愛を乞うだけの人間は卒業しました。

一定期間は口説きますが、こいつ全然自分に気がねえなと思うと、こっちから見捨てて縁を切ります。それでたまに、追って来る奴がいるんですよ。「最近連絡ないね」みたいに。こっちが声を掛けていた時には一度もそんなこと気にしなかったくせに。
優れた人間は、やはり限りある時間の中で成果をあげるものだと私は思っています。

相手の心が揺れてるうちに仕掛けて来るのは手ごわい相手ですが、

絶縁状突きつけられてから機嫌を取って来るのは単なる鈍いアホです。

私はこういう、自分が見捨ててから声を掛けて来る相手は以前どんなに好きな相手であろうと寄りを戻そうとしないことにしています。

そういう時に自分の定めた決定を自分で裏切らないこと。

この世には五万と優れた才能を持つ魅力的な人間がいます。

一匹を逃がしたことに、ゴチャゴチャ言わないでいい。

その代わり口説く時は本当に悔いの無いように精一杯口説け。
相手がなびなかったら、相手をそういうものだと思って受け止めること。
それからは重んじる必要はない。心は一切残さないこと。

こういうのを私は自分の中の決め事にして【この世に自分以外に替えの利かない人間は一人もいない】というポリシーを掲げているので、

⑪の曹丕の心境とかは非常に書きやすいですね。
私もこれなのですよ。ある程度までやって成果が全くないのなら、別のことをすると心に決めてる。

心は残さない。

心を残すと、残った心がいつか腐っていくのです。

⑫。

曹丕は⑨のセリフを荀彧に言いましたが、あれは荀彧が相手だったから、一大決心の一度きりとして言ったセリフです。他の人にはあそこまで言いません。うちの曹丕は何としてでも荀彧が欲しいのです。でも自分には曹操ほど荀彧の興味を引くものが何も無いから、せめて最大限の言葉を使うことで心を示した。
他の人間には言わないし、
うちの曹丕は本来⑨のようなことを言わない人です。

でも荀彧相手なので一度だけ言いました。そういう特別な言葉。

三点リーダー先輩も言いにくいことを一大決心で言った曹丕の心境を表わしているので付けておきます。


⑨か⑩。

⑩にするか。



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⑩
曹丕
「人の世も、人の心も、全て思い通りには出来ぬ。
 どうにもならないことはある。特に人間の心ばかりはどうにもならん。
 力ずくでどうこうしようとする愚かさは、子供の頃でもうたくさんだ。
 結局、手に入れられないものは手放し、
 自分の手の中にあるもので何とかして行くしかないのだからな」


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私は強くなるために【捨てることの重要性】を知る必要がありました。
捨てられない人間は、それが弱さになります。
それが私の結論ですね。

確かになにがあっても捨てない人間は強い。

私も【創作】だけはなにがあっても、誰と戦っても守り抜き捨てることはない覚悟ですが、要するに大切なものは本当に一つか二つです。
右手と左手に持つ分。
これは自分の手で守り抜けますが、

持ちきれないものは、必ず替えがきく程度のものだし、

この世の全ては絶対手に入りません。

手に入るものを愛するのです。
手に入ったものを最大限に大切にすれば、いずれ愛着が生まれ手放しがたくなる。
そういうものと生きて行く。

これが私にとって、一番幸せを感じて生きて行く方法だと思います。

私はこの世で一番不幸なことは、

【永遠に手に入らないものをいつまで経っても欲しがり続ける】

ことだと思っています。
これは一番人間として不幸であり、また愚かなことです。

私の作品で一番不幸で愚かな人間は多分こういうことをしていると思いますね。


こういう自分の美学などをふんだんに作品内で利用し、表現することも作品に作者の魂を込める、とても重要なことだと思いますし、一つのコツになります🥰

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