そうだ第47話のところで軍師の話をしたのですが、言い忘れたことがありました。
カクヨムの戦記物で【天候、時間帯】の描写が足りなくてつまんないという話はしましたが、もう一つおもんないなとしきりに感じることがあります。
うろついて見かける戦記物。
軍師の描写に、「軍師だから賢く書けばいいだろう」みたいな平凡さが感じられます。
胸を張って言いますがみて下さい!!!【花天月地】に出て来る魏の軍師!! 呉の軍師!! みんな個性溢れます!! この【個性】というのが曲者で、個々のキャラの性格だと思ってる人いませんか?
軍師の性格は二つあります。
一つが【人間】としての個性。
もう一つが【戦略家】としての個性。
前者は普通の人なら書けますが、
戦記物適正がない作家は後者が書けていません。
何度も言いますが小説家は認識論。作者本人が認識してないことを作品内に描くことは出来ません。
後者の戦略家としての個性。
さっきうちの賈詡は【好戦的だ】という話をしましたが、
戦略家にも攻撃的、守備的、
流動型、固定型。
知識としてある戦術を、好む傾向があります。
こういうの~~~~~~~~
私はスポーツ出身作家だから完全にマスターしているのです!!
W杯でも山ほど監督を見たでしょうが!!
攻撃的に戦術を取るのを好む監督もいれば、
守備的な戦術を重視する監督もいます。
敵に対して流動的に選手に対応させるのを好む人もいれば、
あくまでも基本的なポジションは重視して守らせる人もいる。
攻め時に果敢にカードを切って来る人もいれば、
勝負の時の運に左右されず、守りに入る人も。
明らかに戦術家は、戦術家として個性を持つものなのです。
これは実際の本人の性格と必ずしも結び付いていません。
優しい穏やかな人でも無茶苦茶攻撃的な戦術を好む人もいれば、
普段大らかなのに、試合中は緻密な修正を重視する人もいます。
こういうのスポーツを見れば自然と身につくことなのに!!
賢いだけの軍師無茶苦茶多い!! なまらつまんねえ!!!!
呉の軍師なんか最高ですよ!!
周瑜様、魯粛さん、呂蒙先輩、陸遜。
全員タイプが違います!!
人としての性格も違いますが、
戦術家としても違う!!
魏の軍師も面白い。
うちの賈詡と郭嘉は二人とも【好戦的】な軍師です。
でも更にそこから分かれる。賈詡は言うてもあんまりギャンブルめいたことはしません。
郭嘉はもっと機略縦横です。場合によっては思い切った手も打って来ることがあり、油断が出来ない。
賈詡の好む手はありそうですが、
郭嘉はもっと相手を見て流動的に攻め手を選んで来ます。
そういうのが描かれてないんだよなあ。
プロの戦記物作家、ちゃんとそういうの描いて来るよ!?✨
アマチュアは非常に【軍師の書き分け】は弱点です。
頭がいい言動すればいいんだろうみたいな書き方されることありますが、
正直軍師が頭がいいなんて当たり前すぎてそれだけ書いても全然個性がありません。
頭がいい言動は当たり前のこと。魅力的で個性的な軍師を書きたいなら尚更性格や個性や人柄を書いて下さい。
頭がいい集団の集まりと言っていい弁護士事務所なんて、新人採用する時の基準は結局のところ【人柄】になるそうです。
普通の会社や学校は「成績順」で色々順位を決められます。
が、全員頭がいいやつ揃ったら、もはや判断基準が成績では飽和状態になりますよね?
そうなったらもはや採用基準、成績ではなくなるのです。
一周回って結局、人として合うか合わないか、誰が一番魅力的かどうかになる。
私三国志の軍師と主君も結局そうなってる気がします。
優秀な奴は山ほどいるけど。
曹操の最も信頼した軍師である郭嘉も、歳が離れてるのに異常に曹操と気が合ったとされます。戦のことだけではなく、政の助言なども行ったのはその為。
劉備も単体としては大したことないですが、やっぱり諸葛亮を見ると、劉備と抜群に合ってると思いますしね。曹操にも孫権にも、諸葛亮って合わない気がします。
だけど、孫権はもっと色んな人が見てる感じしますが、誰か一人となると同年の陸遜が最終的に軍事と政の補佐を行い、あくまでも孫権を立てて助言を行った点で、完璧に孫権に合ってます。
孫権は猜疑心が強いので、優秀で善良な人間を信じられなかったのはこいつ個体の問題です。
孫権が陸遜の人柄とかをもっと純朴に好ましく思える、普通の感性をしていたら、この二人抜群の相性の同年だったと思うし。
孫権はね、誰とも合ってないんですよ。人間として。
全ての人間が疑わしく、妬ましく思う人間なので。
その孫権としては、当時いた人間の中で一番陸遜が合ってます。
独特な孫権の世界を必要以上に浸蝕しない陸遜の慎み深さが、人として全然波長合ってねえのに六十歳まで関係性持続させたのです。普通の人無理です。
誰とも合ってねえ孫権と、あそこまで長く付き合えたことで、非常に逆に陸遜は合ってるんですよ。
三国志はさすが国の中枢には賢い奴ばかりが集まって来てます。
頭がいいなんて当たり前。
最終的に君主が「彼に私の補佐を委ねる」などと思う理由は、
結局人柄なのです。
だから戦記物で軍師などという「賢くて当たり前」なんていう人たちを書く場合はもっと個性やタイプの違い、単なる個人の性格だけではなく「どういうタイプの戦術家なのか」も書いてくれねば。
これを書かれると非常に多層的な戦略家がいるように感じられ、
私なんかは味気なさが減って安心します😊
てか戦術家に個性があるなんて当たり前のことだろ。
スポーツ少しは見ろよほんと……
学びが足りないです!!!!!
さあ学びが足りない者など置いてどんどん突き進んでいきましょう!!
豊かな学びは必ず作品の中に現われてくれますよ!🥰
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①
陸遜
魏軍が現われたのなら、必ず涼州騎馬隊は襲撃に来るだろうと、どこかで心で強く信じていたような気すらする。
陸議の中では「いつになるか」という話だった。
現われたことに対する驚きではない。
__________
②
陸遜
戦う準備が出来ていない。
こういう人間は、陸議は戦場には決して連れて行かなかった。
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③
陸遜
徐庶も陸議を少しも信じてくれなかったから、これは罰だ。
陸議も徐庶のことは、今は信じない。
__________
④
陸遜
ただ迫り来る、敵との距離を縮めていく。
出会った瞬間に死ぬかもしれない。
――戦で死ぬということは、
一体いつ、定まっているのだろう?
徐庶の手を放して出陣した時に、自分の死はすでに定まったのだろうか。
分からない。
答えは誰も知らない。
明日をも知れない命を、生きている。
__________
⑤
李典
「戦場じゃ演習と違う。
気心なんか微塵も知らない敵と、仕掛けたり仕掛けられたりだ。
優れた軍師は仕掛けられた時に優れた対処が出来る奴のことを言うと、俺は思うぜ」
____________
⑥
諸葛亮
(だが蜀は呉と結ぶ利はあっても、
問題は呉にはさほど無いということだ。
このままでは再びの同盟をして我々に何の利があるのかと、
魯粛に論破されて交渉は終わってしまう)
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⑦
諸葛亮
諸葛亮は劉備の力になるために軍師になった。
襲いかかってくる敵から、彼と蜀を守るために知恵と力を尽くす。
それは出来たが劉備と蜀を守るために、
他国を先手を打って攻めるしかない時、躊躇いが出る。
他国の領地など、本当は少しも欲しくないからだ。
_________
この話は戦闘の直前になります。
位置づけが難しいのですが、冒頭続々と出陣していく雰囲気と、
戦場より遠くの、蜀の人々の遣り取り。
この対比の出し方がとてもいいですね。
でも思うのですが、蜀の話で終わったら恐らく雰囲気がモコモコしていたと思うのです。
ちゃんと
涼州(戦場)→蜀(城)→涼州(戦場)と、戦場に場面を帰すことで、間の戦場で無いシーンも引き立ちながら、戦場の緊迫感をぶち壊さないという、
これ私が【オセロ】と呼んでいる戦記物の書き方なんですが、
全くタイプの違う場所の話を同時に語ると、
非常に黒と白のように、どちらも引き立つのです。
ただ、黒と白だと読み手としては印象がどっちも残って、ぼやけるのです。
これは非常に中途半端な印象になるので、ダメです。
私はある時、黒の話と白の話、両方引き立てたい時は、【より主導したい方の話でサンドすると、そっちの印象が残って終わることが多い】ことに気づきました。
つまりこの話は
冒頭で戦場。
中間で蜀の城の諸葛亮。
ラストで戦場にカメラを戻すんですね。
そうすると、【全体的に戦場】という印象がちゃんと残るのです。
ラスト戦場に視点が戻らないと、ぼんやりしませんか?
冒頭出陣したような……みたいなことになりかねません。
また諸葛亮のシーンがいいんですよ!!!
三国のことを彼が延々と考えている感じ、非常に戦記物らしい勢力情勢情報が分かりやすく説明されているので、読み手もついスッ✨と情勢が入ってきます。
すると気持ちよく冒頭の出陣シーンが随分前のことのように朧気になってしまいます。
ちょっと待て!! この話の本筋は出陣だから!!!
ということで、戦場のシーンに帰す。
すると戦場の空気がいい塩梅に冒頭とラストで連結して、
中間部の【諸葛亮のシーン】もオセロで言う白のようにひっくり返して
黒い話に馴染ませてくれる現象を起こせることがあります。
文頭と文末の色を合わせると、上手く書けば複数の話を同時に展開しても、非常にまとまりよく見せることが出来ます。
これも高難度の技法ですね。
秘技【オセロ】発動により、戦場のシーンもNOT戦場のシーンも、どちらも引き立ちながらもごく自然に馴染んでいます。素晴らしい✨
③の文章はピックアップです。
これ、この文章だけ見るとどういう印象受けますか?
文字だけ見ると。
なんだか当てつけのような、冷たい突き放す文に見えませんか?😊
でも実際本編を読むとこの③のセリフのニュアンスが全然違うことが分かると思います。この文章をもし実写で言うのなら、「これは罰だ」の言い方がきっと優しい感じになるって伝わると思います。
こういうのが小説の面白さなんですよね。
文字を駆使して、ニュアンスまで伝えて来る。
これ前も言ったと思いますが、
文字なのに声の感じとかまで伝えて来る書き手はやっぱり実力あると思います。
「ふざけんな」
と書いても、前後の文脈を読むことによって
「あ~~~~~~今の【ふざけんな】は絶対優しい声だったであろう……😊✨」
などと伝わるのは、本当にスゴイと思う。
小説はな!!
音まで伝えられるんだよ!!✨
⑤は現代で言うとつまり、なんか仕事で問題が起きた時に上手く対処出来るのが優れた軍師だぜみたいなことですな。
どんだけ普段賢くても、マニュアル通りのことが出来ても、
イレギュラーなことが起きた時にはわわわわわわわ:::💦ってなってるようでは全然機転が利きませんし、頼りにならん奴です。
真の賢き者とは!!
予想外のことが発生した時にも動じず、有効な解決策を提示できる人のことなのです!!
私はそう思う!!
皆さんの職場にもいませんか!!
トラブル起きた時に「この人がいると頼りになる~~~~~~っ✨」って人!!
こういう人が本当に賢くて頼りになる人だからな!
こういう人が三国時代は名軍師になったんだなと思ってそういう人について行きなさい!
そしてトラブル解決してもらったら貴方は諸葛孔明か!!✨とその聡明さを称賛してお礼を言っておきましょう!
名セリフはこんな感じ。
しかしこの話は本当に奥が深いです。
非常に戦記物らしい戦記物のエピソードですね。
【戦闘描写】【勢力情勢】の説明の仕方が秀逸です。
私何か無茶苦茶このエピソード気に入っていますよ。
孔明先生がこれから蜀はどうすべきかとか一人で思索に耽っているシーンとか、海外ドラマ的に最高です。
【蜀は呉と結ぶ利はあっても、呉は蜀と再び結ぶ利がそんなにない】
こういうのも描いてくれるとすっごく嬉しい!!
日本は演義好きな連中が多いので、呉が蜀と劉備様と同盟再び結びたがってると信じ込んでる奴いるだろ!
全然そんなことないで!!
江陵の戦線を収めるとかは場合によってはその方法として同盟を呉が「口実」にすることはあるけど、別に呉は何度も言ってるが魏とは長江が隔ててくれてるから、いいねん!!
陸続きの蜀の方がずっと事情が深刻や。
同盟してやってもいいけど江陵確実に返せよ。ってなもんです。
呉と手を組まないと八方塞がりになるの蜀の方や。
樊城の戦いの時、よく蜀贔屓の連中が言うことなんですが、
「呉が裏切って魏と手を組みよった」
いや違うやろ。お前(関羽と劉備軍)が他人の家に元々居座ってるんや。
自分の領地でもないんだからとっとと徹底したら良かった。
お前それ空き巣が警察呼ばれて「警察呼ぶなんて卑怯だぞ!」と家主に言ってるくらい変だからな理論が。
呼ぶわ。
警察と手を組むわ普通。
樊城で関羽が殺された恨みで夷陵とか、お門違いにも程があるねん。
殺されたくなかったらさっさと江陵から撤退すれば良かったんや。
ちゃんと呉の支配にさせて、信頼関係を築いてから、では江陵は対魏の要所だから、二国で守ろうか😊✨という話にすれば関羽だって死なずに済んだかもしれねえのに。
呉に不信感を抱かせたまま侮辱までして、
呉からすると「いつまでも俺たちが黙って従うと思うなよ」ですよね。
私いずれ、諸葛亮がこのシーンで言ってるように、本当に魯粛と2トップ会談はさせるつもりです。
その時も楽しみですね。
お互いの国の利。
その瞬間だけじゃなく、未来の利。
拒絶も必要だし、協調も必要。
うちの諸葛亮も魯粛もすげぇ頭がいいな~~~~~~っ✨て思ってもらえるようなカッコいい2トップ会談にしたいです!
蜀のシーンで、名セリフではないんですが、
馬超「つまり狙いは蜀ということか」
諸葛亮「蜀が動くことです。馬超殿」
という会話があるんですが……
これもいいですよね……
この違いを私は書ける人になったんですよ。
分かりますか?
【蜀】が狙いであることと、
【蜀が動くこと】が狙いであることは、
戦術的には全く別なのですよね。
よくよく考えれば分かることなのですけど、下手期の私は戦記物大好きだったくせに、こんなことも書けていませんでした。
「蜀が狙いということか」
「そうです」
が、下手期の七海ポルカの書き方でした。
なんか物事の奥とか深くを捉えきれてない、考えの浅い奴ですね~~~~~~
よく自力でここまで書けるようになったよ!!!😊
真の狙いは七海ポルカの家にいるドラゴンちゃんなのです。
ただ七海ポルカが膝の上に乗せて可愛い可愛いしてるから無茶苦茶邪魔なのですね。
だから七海ポルカを誘き出したい。
誘き出して、こん棒で殴って失神させたい。
でも真の狙いは七海ポルカではないのです。
七海ポルカ宅に住むドラゴンちゃんです!
でも手に入れるために七海ポルカをまずは誘き出す作戦を決行しますが、
真の狙いは別にある。
こういうこと、あるでしょ?
こういうのを書けるようになると戦記物は書くのも読むのも無茶苦茶楽しいです。
なかなかこういうのをごく自然に頭の中で展開、構築出来る人はやっぱり少ないですね。
いなくはないですが。
しかし
「蜀が動くことです」
の一言は、読む人が読めば、この作品の作者戦記物レベルが高いなと一発で見破れる特徴ある一言なんですよ。
小説は実は、【うあ~~~~~この一言書いて来るか!!!!✨✨】みたいに、
その一言で作者の力量が高いことを知らしめてくる一言があるんですよ。
私何かそういうの探すの大好きなので、またどなたかの作品で【必殺の一言】見つけたらここでお知らせしますね!
何度も言うけど小説家は認識論だからな。
【必殺の一言】を見つけられるようになるためには、自分がまず書けるようにならんと見つけられへんぞ。
あと名セリフって感じじゃないので抜粋しませんでしたが、
ピックアップします。
ラストです。
回想シーンで、
初期の甘寧と陸遜の戦場のシーンが挿入されています。
――どこまで駆けるんですか? 甘寧将軍!
――『敵』を殺し尽くすまで!
このセリフ。
私はこういうセリフが書きたいから戦記物を書いてるし、
こういうセリフが書けるから戦記物を書いているんだよっていう、
そういうセリフなのです。
どういうことかと言いますと、
実は、このセリフ、この会話。
現代恋愛小説で例えると
「貴方が好きです」
「俺もお前が好きだ」
に、該当するのですよ!
でも戦記物で、戦場で、「貴方が好き」「お前が好き」なんて暢気な会話は発生しないのです!!!
彼らは戦場用語(今思いついた言葉)で会話をします!!
戦場用語で愛を伝えあうのです。
「すぐに撤退しろと言ったのに!! 死ぬ気ですか!!!」
「うるせぇ。どうせお前は黙ってやられるような性格してねえだろ!!」
こういうセリフがあります。
一見単なる戦場の会話ですが、
これ現代恋愛小説で言うと、
「好きです」
「俺も」
なのです。
「甘寧殿なら大丈夫です。必ず戻って来ます」
「あいつを信じているんですね」
こういう戦記物のセリフですが、
これ現代恋愛小説で言うと
「あいつのことがそんなに好きなんですか」
「はい」
なのです!!!
私は愛しているとか!! 好きだとか!! を!!
その言葉を、使わずに伝える、
戦記物の遣り取りが無茶苦茶大好きなのです!!
「俺も一応、近くに部隊を置いておく。安心しろ」
とかな!!
めっちゃ言ってます!!!
お前が心配だ 絶対守りたい って
めっちゃ言ってますよね!!?✨✨
「必要ありません。今回は私だけで。貴方の部隊は戦場帰りです。よく兵を休ませておいてください」
めっちゃ言ってますよね!!!
「貴方の気持ちとても嬉しいです。貴方のもとにすぐ戻るから安心して待っていてください」
言うてる!!!
戦記物特有の、
戦場用語で恋愛の遣り取りとかしてるのがたまらんくらいに好きなんですわ!!!
現代恋愛小説は
愛してるだの
好きだの
会いたいだの
会いたくないだの
直球でやかましいわい!!!😊
色気が無いねん!!
戦記物は愛だの恋だのという単語を全く使わず、
愛や恋を伝えあったり察し合ったりすんのが無茶苦茶色気があるのです!
行動を見て、
この人、この人のこと好きなんだな~~~~~~~~~~~~~~!! とか実感するの。
分かりやすいのが孫策と周瑜で、
周瑜が袁術から独立した孫策にたちまち合流する動きなんか、
もうその動き見ただけで周瑜って孫策のこと大好きなんだな!! ってことが分かりますよね。伝わって来る。
あれもう海外に留学していた親友が日本に戻ってくると聞いて空港に迎えに行った人の行動なんですわ。
「君は袁術の許なんかで飼い殺されちゃダメ。
独立するはずだって信じてた。
一緒に戦いたいから、来たよ😊✨」
無茶苦茶な愛の言葉でしょ!!!! これ!!!
才能を認め、
決断力を信じ、
一緒にいるよ✨って伝えて来てる!!!
言葉を使わずに行動で!!!
そうなんです!!
戦記物は行動で気持ちを伝えるとかが多くて、
行動で人間の資質を示せない奴が多い現代日本において、
戦記物に出て来る人たちの果敢な行動力は、いいな~~~~!!✨✨
って無性に私は思うのですよ。
素敵ですよね~~~~!
私も愛してるとか全然言われないでいいから
「W杯見れるようにしておいたよ🌸」
とかされたいです。
それってつまり「どうせW杯見るんだろ。楽しそうな君の顔が見たい」っていう
愛じゃないですか! 相手のことを知っていて、相手が何をすれば喜ぶか分かっていて、それを実行する!
これぞ愛の言葉よりも勝る愛の行動であります!!
お前のこと好きだとか別にいらん。
「雪見だいふく買って来たよー✨食べる?🐰」
の方が余程深い愛の言葉や。
平時の恋愛のやりとりじゃない。
――どこまで駆けるんですか? 甘寧将軍!
――『敵』を殺し尽くすまで!
戦記物だとこの二行が
「貴方が好き」
「俺もだ」
のある意味隠喩になってるとこが、私が戦記物大好きな理由なんです!!
だから戦記物はやっぱり難度高いですよ!!
言葉の技術を駆使しないと陳腐になる!!
言葉を言葉としてしか使わないと、すっごい低レベルな戦記物になります。
言葉の魔術師が戦記物書くと、とんでもない魅力的な作品が出来るんですよ~~~~~✨✨
おっと! 結論を忘れた!
④にしましょうか!
どれもすごく重要なセリフなのですが、名セリフにするにはちょっと具体的過ぎる気がします。
④はいい感じに抽象的なので、魅力的なセリフとしての収まりもいいかと。
__________
④
陸遜
ただ迫り来る、敵との距離を縮めていく。
出会った瞬間に死ぬかもしれない。
――戦で死ぬということは、
一体いつ、定まっているのだろう?
徐庶の手を放して出陣した時に、自分の死はすでに定まったのだろうか。
分からない。
答えは誰も知らない。
明日をも知れない命を、生きている。
__________
です!