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第47話【月と太陽の狭間で】

最近全くワクワクしない戦記物というものに、何が足りなくてワクワクしないのかの研究分析を行っているのですが、

ワクワクしない理由の一つに【例え話に全くセンスがない】とかもあるな……。
要は話術の力量の問題になるんだが、
軍師とかが状況説明とか、戦術説明の時に、咄嗟に分かりやすい例えとかで話すと非常に知性を感じる。
捜査ものの捜査官とかもこれあるけどね。
アスリートもそう。

おもんない戦記物にはこの【秀逸な例え話】とかが全然無いことに気づきました。

隠喩をセンス良く使ったり。

やっぱり文章だから当たり前なんだけど、物語書く人ってのは話術持ってなきゃ駄目だな。

無口や口下手がいい話を書けないとは言わん。
だが思うんだ。例えば無口な文豪とかいたとしても、恐らくそれは「話すのがキライ」なだけで、【考えること自体はたくさんしている】はずだし、頭の中は色々考えて自分なりの考えはきちんと常に持っていたと思うよ。

あまりにも昨今のアマチュアは自分の考えを持ってないのに話を書くやつが多すぎる気がするんだ。

いやいいよ。書きながら自分の考えを持ったり、考えをまとめたりする人はいる。

だから「書き」が先にあってもいいけど。
それは否定しないが、
何年も書いてて無限自分の考えが無いはいい加減やめい😇と思いますね。

そういう話を読むと「一体私は何を読ませられてんだ?」って感想になるわけですよ。


相手に分かりやすくどうしてほしいかとかを伝えるために、
自分の考えを伝えるために、
サッと秀逸な例え話とかで【的確】に伝えて来る軍師とか、指揮官とか好きだなぁ~~~~~~~✨✨ ほんとカッコいい。


_________________

①
徐庶
『今は、長安にさほど知り合いや友人はいなくても、孤独でもずっとずっと幸せだと感じる。ただそこにいられるだけでも、幸せなことなんだって』

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②
陸遜
(人は、いたいと望む場所があるならそこにいるべきだ)

_______________

③
陸遜
 ほとんどの人間は自分がどこにいたいかなど、最初からは分からない。
 人によっては永遠に、死ぬまでそれが見つからず、
 彷徨い続けて死ぬ人だっている。
 だからいたいと思える場所がある人は迷わずそれを望んで、叶えるべきだ。

________

④
陸遜
 ただ今日という日を歩んでいく。
 それが明日になる。
 それが半年続く。
 一年続く。
 侵略軍はそういう人々の暮らしをある日突然奪っていく。

___________
⑤
徐庶
「でも長江があるから、人は諦められる。
 そういう自然がもたらしてくれる奇跡のような偶然を、
 きっと軽視してはいけないんだ」

____________

⑥
陸遜
 もっと自分が信頼出来る人間だったら、徐庶は願ったのだろうか。
 自分がここにいたから、
 徐庶は願わなかったのだろうか。

________________

⑦
陸遜
 ただ、徐庶が自分から願ってくれたら、その時はその願いを叶えようと思った。
 それで自分が魏軍や、司馬懿から処罰されるかもしれないが、
 それは受ける覚悟が陸議にはあった。
 そうされても悔いは無いと思える。

__________

⑧
黄厳
「こいつは図体は大きいし、旅慣れてるし、頑丈だし、腕も立つんだけど、
 たまに妙なことに巻き込まれて出られなくなってたりする、ちょっと抜けてるとこがあるから、何の心配もないって感じじゃないんだよ」

__________
⑨
賈詡
 開戦してる所に送り込まれるのなら、本陣に据え置かれても全く構わないが、
 まだ戦が始まってないなら自ら動き、仕掛ける土台から整えるのが好きなのである。

_______________

⑩
賈詡
 例えば稲光は、落ちた音は大勢が聞くことが出来る。
 しかし音よりも早く瞬く光を見逃す者は多い。
 光を見なかった人間は数秒後の轟音が唐突に感じられ驚くが、
 光を見逃さず捉えた者は、そのあと響く雷鳴に驚くことは無い。
 雷鳴よりも早く走る、一瞬の光の瞬き――、
 
 ……その光よりも更に捉えにくい、何かがあるのだ。

(だけどそれを捉える奴がいる)


_______________

こんな感じ。

この話のタイムラプスは夜の星空から朝に向かっているのですが、
物語も平穏な涼州の庵での友人との語らいから、戦場、そして開戦へと続いています。

注目すべきは通常、こういった暁の時間に開戦はしません。

何故かというと一番中途半端な時間だからです。

敵の殲滅を狙った作戦なら、昔は夜襲です。
夜に向けて、視界が暗くなると、行動を開始する。
又は夜中ですね。敵が寝静まった時間帯を急襲する。

暁の時間を狙う利点はほぼありません。

そんな時間を狙うくらいなら数時間前に夜襲をするべきですし、
自分達が明るい時間に攻めたいのならば準備周到に昼間、着実な作戦を決行した方がいい。

しかし私はこの【暁の時間帯】というのが昔から大好きで、
朝は大嫌いなのですが(←?😊)暁の時間帯は大好きなのです。

なので妙に暁の戦場も好きで、
多用は出来ませんが印象的な戦場にしたい時に時折暁の急襲!! を書くことがあります。

【異聞三国志】の呂布戦でも暁の時間に呂布が襲い掛かって来るのを書いたことがあります。

戦記物に慣れている人は、かなり新鮮な描写に感じる気がしますね。

あまりない時間帯なのですよ。

時間帯とかね~~~~~~~~~~~~~~~

戦記物では時間帯とか天候とか、本当に多彩に描いてほしいと思いますね。
私は時間帯とか天候とか拘るので無茶苦茶書くんですが、

カクヨムでもたまにちらほら書く人はいますけど、あんまり私ほど徹底してこだわって書いてる人は見かけません。徹底してこだわって書いてるというか……


【うわあああああああ!!! この人暁の時間大好きなんだろうな~~~~!!✨上手い!!!】


って思うような、そういうのが伝わって来る文章ですよ。
私は雨も大好きなので、雨の描写も多分生き生きしてると思います。

雨が嫌いな人が多いだろ。世の中は。

平気で「今日は雨で、嫌ですね~~~~」とか言う奴が大半だろ。

「ほんとですね」と言いながら私は心の中で「全然嫌じゃないよ~~~~がっつり降ってるこの感じ、最高だもんね~~~~~~~!✨✨」って舌出して喜んでいます😊

なのでうちの話は雨の描写は結構「いい印象」みたいな感じで使われてることが多いですよ。

普通の人は雨の日って悪いことが起きたり、暗かったり、不吉な感じで描くことが多いと思うけど、

私は雨大好き人間七海ポルカ・アンブレラなので、雨が降る時は印象的なシーンとしてそれを利用することが多いです。

こういうのも作者の個性出るよね。

ということで非常に珍しいのですが、大好きな暁の時間帯の戦いが始まります。


③は本当に思います。
【自分の理想の居場所】
【自分の天職】
【一番やりたかったこと】
こういうのを求めて生きるのが人生だと思いますが、

実は多くの人がこれ全てに出会えてたり、手に出来ていたりしない。

まあそんなことくらいは分かるでしょうが、

実は【それが自分にとって何なのか?】

すら、分かってないひともいることは案外盲点になっています。

一番やりたかったこと何? とか言われてもうーん……今、やりたいことならあるけども一番と言われたらなにかな……みたいな人って意外と多いと思いますよ!


重要なのは、

こういうものが見つからなくても、

全然不幸じゃないということなのです。

全然普通に生きていけます。
幸せも感じられる。
充実した人生も送れる。


だからこそ、忘れがちなのです。


こういうのを探したり、見つけて大切にするということの価値を。

これは私の実感なので、③も実感籠っていますね。


ここだと思う居場所。
天職だと思う仕事。
これだけは選びたいと望むもの。


こういうものは誰しもが気づいて見つけられるものではありません。

だからこそ、幸運にもこういうものに出会った人は、本当に大切にしてほしい。

誰しも持ってないんですよ!
見つけられないまま、死んでいく人だっているのですから。



⑤なんか三国志小説で聞きたい言葉ですね。

結構歴史というのは「もう起こってしまったし」で考えるのを止めることがあります。

私も確かに呉好きとして【赤壁の戦い】は大好きで、つい長江上で決戦だ!!と聞くと「オーッ!!!✨」って言っちゃいそうになりますが、
実の所一番好きなのは、⑤みたいなことをちゃんと言う人ですね。

小説家は認識論だって何回も言うていますが。

書くやつが「魏は長江を越えて呉を攻めるのが当然だ」などと歴史を鵜呑みにしてしまっていては永遠にこの⑤書けない、思いつかないと思います。

私は「長江が奇跡的に北と南を分けてくれている。これを利用して、北と南に人間はそれぞれ住み心地のいい安定した二つの国を作っていくべきだ」という完全に周瑜様の天下二分賛成派なので、こういう⑤のセリフを、徐庶のように仁義を重んじて無用な争いごとをなるべく回避しようとするキャラが現われた時にスッ✨とこういうセリフが作れます。
彼に入り込めば自然と出て来ますね。

三国志小説で⑤みたいなセリフ見つけたら多分確実に私はおっ!✨と思って足を止めるでしょう。
この作者なかなかわかっとんなと。こういう考え方もありですよ。

⑥は他人を羨んでばかりの人には分からないでしょうが、
実はこの世には本当に他人の願いが叶うことを心の底から願ったり喜んだりする人がいます。
場合によっては自分の願いなど後回しにしても、この人の願いが今は叶って欲しいと思う人もいます。

人間の心は本当に底知れない。

他人なんか大抵どうでもいいと思ってる私でさえ、
相手の状況によっては「今はとにかくこの人の願いが叶って欲しい」と願うこともあります。

恋人や、友人、家族、そんなものでなくとも、

すんごい他人であんま知らないような相手でも、

条件が揃えば「幸せを願う」ことが人間にはある。
こういうのとても不思議だと思います。


⑦は、よく【覚悟を決める】という言葉がありますよね。

どちらかというと悪いことが起きても立ち向かう覚悟を決める、みたいなニュアンスで使われることが多いです。

でも実は⑦のように、「次この人がお願いして来た時は必ず叶えてあげよう」みたいに、思う時もあって、色々なパターンはあるのですが、

何かの時には叶えてあげられなかったり、
苦しむその人を見ているうちにそう思ったり、

【次こそは】

みたいな想いを抱くことがあるのです。

私は段階を踏んで人の幸せを願うようになるみたいなこの発想とかが結構好きで、
予め「次この人にお願いされたら何であろうと叶えてあげよう!」と前もって心に決めることがあります。
心構えをするみたいな感じですね。悪いことにもすることありますが、実はいいことにもあるのです。

その為、いざ頼まれた時に「いいよ!✨」って速攻でOKするので、驚かれたりすることがあります。
「いや次に君にお願いされたら頷こうと最初から決めてた」と答えると大概喜んでもらえます😊
いやいやいいんだよ。
そんなに多用はしない。
こうなるためには多分その前段階に君が私になんかとても嬉しいことをしてくれたか、私が君を見ていて頑張っているなあ応援したいなあとか自然と思うものがあった時にしかしないことだからね✨

相手に感謝や強い好意を感じた時、
⑦みたいなことを思うことが私自身にもあります。実感籠っています。


⑨が冒頭言っていた秀逸な例え話の一例ですね。

例え話には本当にセンスが必要です。
説得力が無いと駄目だし、
回りくどくても駄目だし。

ただコツがあって、

【自分の好きな話題で勝負する】

というのはあります。
頭の中でこさえた単なるテンポとリズムで例え話をしても賢いどころか「ハァ?」と言われるので、

自分が普段から興味があり、自信を持った話題で勝負するのがいいでしょう。

私は雨が大好きだと言った通り、
雷も大好きです。

あまりに雷雨が酷い時などは収まるまで、その不思議な空の動きに惹かれ、魅せられて、小一時間眺めてしまうほど好き。
飽きないですよね。
ずっと見ていられる。雷の空って。


空が鳴り始めると私は作業の手を止めてしばらく空を眺めて音や光を観察するので、色々その時に考えるのですよ。


いつもそんなことしているので、

郭嘉の非凡な才を上手く何かに例えて言い表したいな~~~~~~~と思ったこのシーンで、本当にごく自然に雷の例えが出て来ました。

音。

光。

雷雨の時、人が感じ取るのはそんなものでしょう。

ただずっと雷を観察していると、
雷が鳴り出す前に、下手すると雨が降り出す前に、

「雷雨になりそう」

と感じることありますよね。

雷が激しくなりそうな気配とか。

落ちそうな気配とか。

実際なんの根拠も無いのだと思います。

私が雷雨が好きなのは、雷雨の時の空って、凄いのですよ。

先ほど暁と夕暮れの【空が動く時間帯】が好きだという話をしましたが、
雷雨の時もそうです。刻一刻と空の状況が変わる。


【ジグラート】で、ネーリが海に落ちて命の危険が迫った時に、【精霊の亜種】に分類されるこの世界の竜が、世界の異変を感じ取って、空を飛ぶシーンがあります。

その時に竜が【今日の空はすごい】と思うシーンを書きました。

あれは精霊が活発に動く、世界の動きを言い表しているのですが、


雷雨の時の空の空気がモチーフです。


あの雲の速さ。風の速さ。雨と風が混ざり合うパワー。


雷鳴の、無秩序。


空が全力でざわざわしていて、パワーに満ちている、あの感じ……。


何かを感じるんですよ。

あの感じがとても私は小さい頃から好きで、




だから咄嗟に⑩みたいなセリフが紡げるんだと思いますね。


ずっと見つめ続けた雷雨愛です。


あの空の激しいざわめきを、私ほど感じ取っている人がいたとしたら、
やはり非凡な人だなと思うのです。

雷=非凡な才 みたいに私の作品で描かれることがあるのは、私の雷雨愛ですね⚡


この話もどれもいいセリフだなあ……!!✨

決めがたい。

③、⑤、⑩ですかね。


う~~~~~~~~~~~~~~ん。


七海ポルカのセンスが光りますので⑩にしとくか!!!

ちょっと長いがこれを読めば「あら戦記物ってなんか難しい表現ばかりだと思ったけど、なんかこんな現代でも分かる感じのことも書いてあるのね」とOLも感じてくれるかもしれません。

_______________

⑩
賈詡
 例えば稲光は、落ちた音は大勢が聞くことが出来る。
 しかし音よりも早く瞬く光を見逃す者は多い。
 光を見なかった人間は数秒後の轟音が唐突に感じられ驚くが、
 光を見逃さず捉えた者は、そのあと響く雷鳴に驚くことは無い。
 雷鳴よりも早く走る、一瞬の光の瞬き――、
 
 ……その光よりも更に捉えにくい、何かがあるのだ。

(だけどそれを捉える奴がいる)


_______________

なお、ピックアップはしませんでしたが、
この話のラストの終わり方も非常に気に入っています。



【戦が始まるのだ。
 夜と朝の狭間で、
 賈詡は喜びに喚きたくなった】



私は賈詡は、しょうもない死に方をするのだけは嫌だったけど、軍師という仕事自体は嫌いじゃなかったと分析しています。
平穏に生きる事よりも、この人は争いごとの中で生きることが、十分好きだった気がします。
つまり、好戦的な人間なのです。

普通の人間は戦いが始まるとなると緊張しますし、恐れます。
これが普通の反応です。

しかし世の中には好戦的なDNAを持った人がいるようで、
アスリートなんかそういう集団です。


「戦いが 始まるぜええええええええええええええい!!!!!!!✨✨」


みたいに何故か嬉しくてたまらんくなる奴がいるようで、
見てて少年のようで可愛いですね。

私は賈詡は冷静なので表面上にはあまりそういうの出さないようにはしてたと思うけど案外好戦的な男だと思っています。
賈詡が棋士だったら勝負前多分インタビューに「いつも通り冷静にやるだけ」などと素っ気なく答えつつ内心「ひゃっほーーーーーーーう!!!!! 今日こそあの生意気な坊やに【負けました】って言わせてやるぜえええええええええ!!!✨😊」とはしゃいでると思います。


突然敵の急襲受けたのに一人の軍師は全然冷静で、
もう一人の軍師は喜びに喚きたくなってるのだから、



魏軍、強いです🥰✨

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