霊氷殿エルセリウムでの真実と継承、そしてグラースハイムでの魔人族との戦いを経てレイハ達は帝都ハルバルトへ向かう。
しかし、戻ってきた帝都はすでに不穏な空気が満ちていた。
フロイデン公爵が死亡したという知らせは瞬く間に帝都に広まり、政情は一気に不安定化する。
レイハはグラースハイムで再会した恩人、シアの真意を探るために帝都入りする。
各地での小規模な暴動や魔物による事件の多発。さらには皇帝の側近が不自然に姿を消すなど巻き起こる多くの事件。
そしてその背後で見え隠れする魔人族の干渉。
“皇帝派”と“反逆派”に分かれた貴族社会の対立が加速していく。
そんな中で、皇帝直属であるはずの十二帝華の一部が“反逆派”についたという噂まで流れ始めて――
巻き起こる混乱の最中、再びの相対するレイハとシア。
「あなたに止めることができるかしら?」
「止めてみせる。オレの全てを賭けて!」
崩壊へ向かう帝都、渦巻く様々な思惑。
果たしてレイハ達は帝都に渦巻く陰謀を阻止することができるのか――
第7章『帝都動乱編』11月15日投稿開始予定。