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【人生は漫画で学ぶ】ベルサイユのばらを子ども時代に読んでのふり返り

2025年もあと残りわずかとなりましたが。

その間、3.11、パンデミック、シェディング、集ストとまあまあなイベントが続いたからでしょうか?なぜかマンガの名シーンが頭に浮かびます。

有名なのはスラ団の「諦めたらここで試合終了だよ」とか、
北斗の拳の「お前はもうしんでいる」、ガラスの仮面の「恐ろしい子……!」とかでしょうか。

個人的には最近ずーーーっと頭に残っているのが「ベルばら」なんです!

池田理代子先生、神。
何がすごいのかといいますと。人生で経験するうえで訪れるであろう。さまざまなイベントが「年をとるにつれ」わかるように描かれているからです。

ゆえに、かなり年を経たいまだからこそ「ベルばら」のすごさが分かります。

何がわかったのか。私はこんな感じでした。

・オスカルは女性でありながら男装させられ、男と同レベルの軍曹としての重圧を強いられる。
・成長するにつれて「女」としての目覚めが訪れる。そして周りからも女として見られ始め、葛藤する。父とも確執が増えてくる。
・女ゆえに、男装していてもレイプされかける。アンドレにも襲われる。

などなど。まあ、きりがありませんが……。とにかくこれほどまでの重圧を強いられ、それでも強く生きようとするオスカルはけなげです。

「小学生で早いのでは?」と思いながら読んだ記憶がありますが、むしろ脳が若いうちに読んだ方がいい名作です。

現在「生きる」ことが当たり前でなくなってきている時代です。ですので、オスカルが若くして亡くなったことで「人生が老いで終わることは無いことは普通である」ことがわかります。

ナポレオンが登場する前に、フランス革命ではたくさんの若い命が失われましたしね。まあ、ナポレオンが誕生したあともなんですけど💦

オスカルは生を受けた時からたくさんの葛藤をし、悩み、思いきり生きています。それはもう、読者の心をわしづかみにするほどの素晴らしい人生でした。

そして、同様に主人公であるマリーアントワネットの立場も、オスカルという投影を作ったことで生き生きと描かれていますね。

女帝マリア・テレジアの娘として生まれ、平凡ではあるのにフランス宮廷に嫁がされる。この苦しみ、葛藤はオスカルの葛藤とも共鳴しています。この二人が仲がいい感じで描かれていますが。二人の女性に訪れた人生の数奇な運命を考えてみれば当然でしょう。

人生は年老いるまで生きることがゴールではなく、その間に「どう生きたか」が重要なのでしょう。

フランスのお偉いさんもこの漫画をよんで歴史を学んだっていうのがうなずけます。

良書ほど若いうちに読んだ方がいいです。年取ってきてから思い出せるから。

というわけで。おすすめの良書「ベルばら」のオスカル考察でした♪

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