『兄弟、武蔵に相争う ――鈴木家四代記』、無事に完結しました。
毎日更新で最後まで投稿を続け、ひとまず一つの物語を最後まで形にすることができました。
この作品は、『Crusader Kings III』の大型MOD「Shogunate」で実際に遊んだ鈴木家のプレイ記録をもとにしています。
ゲームの中で起きた継承、内乱、会戦、人物の死。
そうした出来事をそのまま並べるのではなく、
「なぜこの人物は、この選択をしたのか」
「同じ家を守ろうとしていた人間同士が、なぜ戦うことになったのか」
というところまで考えながら、一つの歴史小説として組み直してみました。
最後まで読んでくださった方、途中まででも覗いてくださった方、本当にありがとうございます。
そして、鈴木家の物語はまだ続きます。
次に書く予定なのは、二代目当主・鈴木俊頼の物語です。
俊頼は一作目でも少しだけ登場した人物ですが、次作では彼自身を主人公として、その若い頃から描いていきます。
主君であり、長年の義兄でもある足利基氏。
基氏の妻となった姉・巴。
そして、甥であり将来の主でもある氏満。
家族であることと、主従であること。
まだその二つが当たり前のように両立していた時代から、少しずつそれらが食い違い、やがて大きく壊れていく。
そして一度壊れた関係を、その後の長い時間の中でどう抱えていくのか。
そんな二十年ほどを描く物語になる予定です。
一作目を書き終えたことで、「人物の迷いをもっと深く描きたい」「戦や政治を、結果だけではなくそこへ至る判断まで物語にしたい」と思うところもかなり増えました。
その経験を次作へ持ち込みつつ、現在は構成からじっくり作っています。
公開までは少し時間をいただくと思いますが、次の鈴木家の物語も読んでいただけたら嬉しいです。