ピリカ69

回遊魚のように、が良かったです。
束の間の他所の土地にたち混じった感がありました。決して快適なばかりではないのですが、旅にも似て、なぜか心地よかったです。

分かり過ぎるほど分かる、この熱意と焦燥と、諦めと。
その果てに見える光に、一縷の希望を見たい。

間合いが良かった。関係性とかも。

どの話をとっても、衝きが入って寸止め、のごとき間合いが良すぎる。今後にもおおいに期待しています。

ドギマギしながら拝読。地方らしさをぷんぷん漂わせながらもどこか危険な香りをにおわせつつ、こんな青春も、アリかな、と感じました。

異世界ファンタジーに詳しい読者にとってはつい、にやりとしてしまう心にくい短編。詳しくなくても、えっ？　と首を傾げながらもオチの小気味よさに納得できそう。お約束の数々を上手く取り入れ…続きを読む

ふうん、と答えたカラスの思いが、冷たい情景と乾いた文章の行間に、ほんのりとぬくもりを垣間見せているようです。 どこか終末感の漂う世界なのに、ユーモラスで温かく、詩的でもあります。 …続きを読む